江沢民と胡錦濤政権下の中国外交とは? わかりやすく解説

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江沢民と胡錦濤政権下の中国外交

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 23:59 UTC 版)

韜光養晦」の記事における「江沢民と胡錦濤政権下の中国外交」の解説

中国国外研究者多くは、本稿論ずる「韜光養晦」との鄧小平有名な格言であるとする。しかし、鄧が実際にそれを口にしたという証拠はない。これらの演説にも、『鄧小平文撰』にも該当箇所見当たらない。鄧が実際に格言のこの部分使った思われるのは、1992年名高い南方視察講話」中で、「目立たないようにしながら韜光養晦何年一生懸命に働けば国際社会でもっと影響力をもてるようになるだろう。そうして初めて、国際社会大国になれる」と話している。一般的には鄧小平言葉とされるこの「韜光養晦」との表現最初に使ったのは、鄧小平後任江沢民党総書記であった中華人民共和国では、5年1度世界から大使集め、駐外使節会議開かれ外交基本方針示されるが、1999年開かれた第9回駐外使節会議の場で、江沢民は「冷静観察、穏住陣脚、沈着応対韜光養晦、有所作為」(冷静に観察ししっかりと足場固め沈着対処し能力隠して力を蓄え、力に応じしばかりことをする)を中国外交基本方針とした。諸外国においては、「韜光養晦」は「中国密かに国力充実させるための青写真」とも受けとられることもあったが、鄧小平江沢民はむしろ一連の表現で、「国際社会で目立つな」という一大戦略呼び掛けていたのである。しかし、続く胡錦濤政権下にあって中国外交変化みられるようになった。胡は、総書記就任当初は、協調的な外交方針掲げており、2004年第10回駐外使節会議において「平和安定の国際環境善隣友好周辺環境、平等互恵協力環境友好善意世論環境」の「四環境」を整備するように呼びかけた。しかし、後に中国大国に伴い台頭する対外強硬論抗しきれなくなった2009年第11回駐外使節会議においては、「政治の影響力、経済競争力親しイメージ呼び起こす力、道義による感化力」の「四つの力」を強めるよう呼びかけるようになった。さらに胡は、「韜光養晦、有所作為」という抑制的な外交方針を、「堅持韜光養晦積極所作為」(能力隠して力を蓄えることを堅持するが、より積極的にしばかりことをする」と修正した

※この「江沢民と胡錦濤政権下の中国外交」の解説は、「韜光養晦」の解説の一部です。
「江沢民と胡錦濤政権下の中国外交」を含む「韜光養晦」の記事については、「韜光養晦」の概要を参照ください。

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