汁だく牛丼編(背徳の汁だく牛丼)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/23 02:36 UTC 版)
「背徳の夜食」の記事における「汁だく牛丼編(背徳の汁だく牛丼)」の解説
肉が大好きな仁美は、恋人である浩史に太ったと指摘されたことをきっかけに菜食主義になり、体重管理を徹底するようになった。浩史と結婚後も理想の体型をキープしており、自身のブログに逐一ヘルシーな献立メニューを書き込んでいる。夫婦仲も順調で毎日一緒に夕食を摂っている、と書き込んでいるが実際は旅行会社に勤めている浩史は新規プロジェクトのために帰りが遅くなる日が続いていて、仁美のことを邪険に扱っている。 そんな折、朝帰りした浩史の財布の中に、雑誌やテレビのワイドショーの不倫のニュースで頻繁に取り上げられている「姫ホテル」のメンバーズカードが入っているのを発見してしまう。「結婚記念日の夕食はご馳走を作って待っているから」と約束するが、浩史は約束した時間になっても帰ってこない。電話も通じないことで、徐々に不安が募っていく。そこへ同僚の百合から電話が入り、「姫ホテルの近くで浩史らしい人物をみかけた」と聞かされる。写真を送ってもらうと確かに浩史らしき人物が女性の肩を抱いてホテルに入るところが写っている。衝動的に家を飛び出した仁美は牛丼屋の前を通りかかるが、葛藤の末そのまま牛丼屋に入店し、ずっと我慢し続けてきた汁だく牛丼の大盛りを生ビールと共に貪る。 一方、浩史はその頃オフィスで部下たちと一緒にプロジェクトの仕事を無事終わらせていた。これで昇進は間違いないと喜ぶが、約束の時間を忘れていたことを思い出し慌てて家に帰る。手には新婚旅行にも連れて行けなかった仁美がいつか行ってみたいと言っていたニュージーランド行きの航空チケットが握り締められている。
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