永田峯松とは? わかりやすく解説

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永田峯松

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/01 13:23 UTC 版)

永田 峯松[1]永田 峰松[2][3]、ながた みねまつ、1866年8月15日慶応2年7月6日[4] - 1931年昭和6年〉4月29日[5])は、日本実業家商人貿易[3][4][6])、広島県多額納税[6][7][8]。合資会社永田商会代表社員[5][9][注 1]。族籍は広島県士族[2][11][12]

経歴

安芸国(現・広島県)の林蔵[注 2]の長男で、後に先代・金松の養子となり1894年家督を相続した[8]。合資会社永田商会の代表社員で[9]肥料[12]・獣骨化製[13]・獣皮製造業[14]などを営んだ[注 3]。また皮革貿易商で、広島県多額納税者であった[8]

人物

寺田蘇人著『部落の人豪』には、広島市の部落有力者として永田峯松の名前が挙げられている[1]。永田峯松の評判について『財界フースヒー 昭和3年1月』には「何故か君に対する近隣の評香ばしからず」という記述がある[2]

資産家[2]・広島県多額納税者[8]であり、貴族院多額納税者議員選挙の互選資格を有した[4]本籍広島市[4]、住所は同市福島町[8][13][16]

家族・親族

永田家 
  • 養父・金松[8]
  • 母・サミ[11]
  • 姉・イト(広島士族、林重太郎の妻)[8][11]
  • 妻・ヤス1867年 - ?、広島、菊崎市太郎の妹)[8]
  • 長女・コンメ1886年 - ?、広島、森本長次の妻)[8]
  • 二女・コリウ1888年 - ?、広島、山崎米次郎の長男政次郎の妻)[8]
  • 長男・峰松[17](あるいは峯松[18][19][20]、前名・政夫[8]1890年 - ?、永田商会代表、肥料製造貿易業[17]) - 1931年5月16日に氏名を永田峯松と変更し、同年6月1日にその住所を広島市観音町に移転する[18]。宗教は真宗[17]。住所は広島市西観音町[17]
  • 三女・ミヤノ1892年 - ?、奈良、岡部眞徹の三男勇の妻)[8]
  • 二男・新之助(1894年[8] - ?、毛皮[19][20]
    • 同妻・シツノ1895年 - ?、広島、藤澤正一の長女)[8]
    • 同長女[8]
  • 三男・政光1896年 - ?、永田化製所、獣皮筋骨化製業[20]兵庫、柴田彌三松の養子[8][17]
  • 四男・光春1898年[8] - ?、永田商会員)[16]
  • 四女・美彌子1900年 - ?、広島、谷口賢治の妻)[8]
  • 五女・アヤ子1902年 - ?、京都、小西哲也の妻)[8]
  • 六男・1907年[12] - 1961年、永田商会員)[16]
  • [8]

脚注

注釈

  1. ^ 永田峯松が代表社員を務める合資会社永田商会について、『商工人名録 昭和8年』によると「営業種目・毛皮製造獣皮、筋骨化製造、区別・製、、創業年月・明治29年」で[10]、『日本全国諸会社役員録 第44回』によると「設立・大正15年1月、目的・肥料製造、獣品化製、金物売買、資本金・15万円、諸積立金・1万円」である[9]
  2. ^ 父親の名前は『人事興信録 第6版 第7版』では「長田林蔵[11][12]」、『人事興信録 第8版』では「永田林蔵[8]」とある。
  3. ^ 永田峯松について、『商工資産信用録 第25回』には「職業・牛皮骨肥料製造、調査年月・1923年9月、正身身代・M◎、信用程度・A」とある[15]

出典

  1. ^ a b 『部落の人豪』119頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2023年4月18日閲覧。
  2. ^ a b c d 『財界フースヒー 昭和3年1月』な25頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2023年10月17日閲覧。
  3. ^ a b 『全国特産品製造家便覧 下巻』138頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2023年10月18日閲覧。
  4. ^ a b c d 『貴族院多額納税者名鑑』478頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2017年12月25日閲覧。
  5. ^ a b 『官報 1931年07月31日』官報 第1376号 3頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2023年5月5日閲覧。
  6. ^ a b 『日本紳士録 第31版』付録 全国多額納税者 広島県61頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2017年12月25日閲覧。
  7. ^ 『日本紳士録 第35版附録』附録 全国多額納税者 広島県62頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2021年5月12日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 『人事興信録 第8版』ナ128頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2017年12月25日閲覧。
  9. ^ a b c 『日本全国諸会社役員録 第44回』下編430頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年7月9日閲覧。
  10. ^ 『商工人名録 昭和8年』273頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2017年12月25日閲覧。
  11. ^ a b c d 『人事興信録 第6版』な91-92頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2017年12月25日閲覧。
  12. ^ a b c d 『人事興信録 第7版』な114-115頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2017年12月25日閲覧。
  13. ^ a b 『帝国信用録 第25版 昭和7年』広島20頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2017年12月25日閲覧。
  14. ^ 『日本紳士録 第28版』広島ナ之部16頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2017年12月25日閲覧。
  15. ^ 『商工資産信用録 第25回』広島県な21頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年12月3日閲覧。
  16. ^ a b c 『日本紳士録 第35版』広島ナ、ニの部18頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年10月3日閲覧。
  17. ^ a b c d e f g h i j k l m n 『大衆人事録 第12版 近畿・中国・四国・九州篇』広島21頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2022年9月19日閲覧。
  18. ^ a b 『官報 1931年08月17日』官報 第1390号 11頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2023年5月5日閲覧。
  19. ^ a b 『日本紳士録 第44版』広島ナの部18頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2017年12月27日閲覧。
  20. ^ a b c 『日本紳士録 第46版』広島サ、シの部8頁、ナ、ニの部12頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2021年5月14日閲覧。

参考文献

  • 日本物産奨励会 編『全国特産品製造家便覧 下巻』広報通信社、1919 - 1921年。
  • 蘇人寺田勇吉『部落の人豪』藤屋商店出版部、1920年。
  • 人事興信所 編『人事興信録 第6版』人事興信所、1921年。
  • 交詢社 編『日本紳士録 第28版』交詢社、1924年。
  • 商業興信所 編『商工資産信用録 第25回』商業興信所、1921 - 1926年。
  • 人事興信所 編『人事興信録 第7版』人事興信所、1925年。
  • 織田正誠 編『貴族院多額納税者名鑑』太洋堂出版部、1926年。
  • 交詢社 編『日本紳士録 第31版』交詢社、1927年。
  • 中西利八 編『財界フースヒー 昭和3年1月』通俗経済社出版部、1927年。
  • 人事興信所 編『人事興信録 第8版』人事興信所、1928年。
  • 大蔵省印刷局 編『官報 1931年07月31日』日本マイクロ写真、1931年。
  • 大蔵省印刷局 編『官報 1931年08月17日』日本マイクロ写真、1931年。
  • 交詢社 編『日本紳士録 第35版』交詢社、1931年。
  • 交詢社 編『日本紳士録 第35版附録』交詢社、1931年。
  • 帝国興信所 編『帝国信用録 第25版 昭和7年』帝国興信所、1932年。
  • 広島商工会議所 編『商工人名録 昭和8年』広島商工会議所、1933年。
  • 商業興信所 編『日本全国諸会社役員録 第44回』商業興信所、1936年。
  • 帝国秘密探偵社 編『大衆人事録 第12版 近畿・中国・四国・九州篇』帝国秘密探偵社、1938年。
  • 交詢社 編『日本紳士録 第44版』交詢社、1940年。
  • 交詢社 編『日本紳士録 第46版』交詢社、1942年。



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