永昌府とは? わかりやすく解説

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永昌府

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/01 16:47 UTC 版)

雲南省の永昌府の位置(1820年)

永昌府(えいしょうふ)は、中国にかつて存在した南詔から民国初年にかけて、現在の雲南省保山市一帯に設置された。

概要

南詔により永昌府が置かれた。大理国においても引き続き永昌府とされた。

1257年憲宗7年)、モンゴル帝国により永平県に千戸が置かれた。1274年至元11年)、により永平県に永昌州が置かれた。1278年(至元15年)、永昌州は永昌府に昇格した。永昌府は雲南等処行中書省に属し、永平県1県を管轄した[1]

1382年洪武15年)、により永昌府は永昌軍民府と改められた。1385年(洪武18年)、金歯衛が兼置された。1390年(洪武23年)、永昌軍民府が廃止され、金歯衛が金歯軍民指揮使司に昇格した。1522年嘉靖元年)、金歯軍民指揮使司が廃止され、永昌軍民府が再び置かれた。永昌軍民府は雲南省に属し、保山・永平の2県と騰越州潞江安撫司鎮道安撫司楊塘安撫司瓦甸安撫司の4安撫司と鳳渓長官司施甸長官司茶山長官司の3長官司を管轄した[2]

1765年乾隆30年)、により永昌軍民府は永昌府と改められた。永昌府は雲南省に属し、保山県・永平県・竜陵庁騰越庁孟定土府湾甸土州鎮康土州孟連宣撫司南甸宣撫司隴川宣撫司干崖宣撫司盞達副宣撫司・潞江安撫司・芒市安撫司勐卯安撫司戸撒長官司臘撒長官司の2庁2県1土府2土州4宣撫司1副宣撫司3安撫司2長官司を管轄した[3]

1913年中華民国により永昌府は廃止された。

脚注

  1. ^ 元史』地理志四
  2. ^ 明史』地理志七
  3. ^ 清史稿』地理志二十一



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