水害と再建
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/02 07:59 UTC 版)
1959年、八七水災(中国語版)により南岸の堤防が決壊し鉄橋も流失、この地域の被害は甚大だった。農復会(現在の行政院農業委員会)水利局と台糖虎尾糖廠は治水・再建計画を共同で行い虎尾渓の拡幅と鉄橋の延長で合意した。鉄橋の延伸工事は台糖自身が行っている。翌1960年6月、従来より約137メートル延長された鉄橋が竣工。当地の水害軽減の一翼を担った。このときのものが現存している鉄橋である。 1982年、600メートル下流側に「興南大橋」が完成し、鉄橋に併設の歩道橋はこれに取って代わられ、放置された。 1997年、地元人士が旧歩道橋の修復を求め、県政府が修復予算を計上した。1998年6月24日、歩道橋部分の再建事業の起工式典が開催され、翌1999年3月6日に完成。「蕃薯庄木板便橋」と命名された。ただし鉄道部分の斗南線はこの年で運行を停止した。 2001年、台糖は橋の管理権を県政府に移管することを決定。11月10日に引渡式典を開催した。その後鉄橋両岸は「親水公園」とする事業が開始され、虎尾糖廠とともに観光拠点となった。 2003年、県の歴史建築に指定。その後修復事業が進行する。 2009年、県指定古蹟に登録。 2012年、台風9号(アジア名:サオラー/蘇拉)の襲来で約50メートルが流失。 2014年11月より中華民国文化部と民間の東和鋼鉄(中国語版)公司からの寄附金で再修復事業に着手、2015年9月9日に完了、再開通した。
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