民間で主に使われる用法と主な事例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 06:33 UTC 版)
「Xデー」の記事における「民間で主に使われる用法と主な事例」の解説
死が近い大人物の忌日、重大事件で嫌疑がかけられている大人物の逮捕日、死刑判決を受けた大人物の死刑執行日、注目される大企業の経営破綻日などにも用いられている。 1970年2月19日から2月28日に発生したあさま山荘事件では、人質解放のための「制圧作戦」実行日のことを、当時備実施及び広報担当幕僚長だった佐々淳行警視正(警備局付兼警務局監察官)が定例会見などにて「Xデー」と呼称したために、報道関係者や警察関係者の間で使われた。 1988年から1989年にかけては、昭和天皇の崩御の日(忌日)が「Xデー」と呼ばれ、1988年9月19日に昭和天皇が吐血して倒れてから死の直後まで、政府とマスコミが主導して自粛ムードが起こった(実際の忌日は1989年1月7日)。 1995年3月20日の地下鉄サリン事件後の強制捜査以降は、一連のオウム真理教事件の首謀者である麻原彰晃の逮捕が「Xデー」と言われた事がある(実際の逮捕日は1995年5月16日) 1990年代後半、いわゆるバブル崩壊で金融機関の経営破綻が相次いだ。特に1997年の山一證券の経営破綻が「Xデー」と言われた事がある(1997年11月24日に自主廃業を発表)。 2006年12月26日にイラク元大統領のサッダーム・フセインの死刑判決が確定した後、30日以内の死刑執行が規定されていたことから、死刑執行日が「Xデー」と言われた事がある(実際の死刑執行日は2006年12月30日)。 2009年に大量の負債を抱え、経営破綻が囁かれていたアメリカ自動車メーカーのゼネラルモーターズの経営破綻日を「Xデー」と言ったことがある(実際の経営破綻日は2009年6月1日)。 2018年1月にオウム真理教事件の最後の刑事裁判である高橋克也の刑が確定したことを受けて、一連のオウム真理教事件の首謀者である麻原彰晃の死刑執行の日が「Xデー」と言われた事がある(実際の死刑執行日は2018年7月6日)。 これらの外にも、内閣総理大臣が行うことができる衆議院解散や内閣総辞職など国政に関する内容、噂が先行している新製品の発表日、注目される著名人夫婦の離婚日など、様々な意味で用いられている。
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