段成式とは? わかりやすく解説

だん‐せいしき【段成式】

読み方:だんせいしき

[?〜863中国晩唐期の文人。臨淄(りんし)(山東省)の人。字(あざな)は柯古。詩人としてよりも、古今多く異聞記した酉陽(ゆうよう)雑俎」20巻著者として知られる


段成式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/03 06:53 UTC 版)

段 成式(だん せいしき、803年? - 863年?)は、中国詩人は柯古(かこ)。本貫斉州鄒平県

人物・生涯

憲宗穆宗時期の宰相の段文昌の子で、父の功によって校書郎に任じられ、尚書郎・吉州刺史・処州刺史・江州刺史・太常少卿を歴任した。博学を以て知られ、随筆集『酉陽雑俎(ゆうようざっそ)』は特に名高い。また彼は駢儷文にも優れた手腕を見せ、やはり当時名手として知られた李商隠温庭筠らと並び称せられ、排行(一族の中で、同世代の男子の通称として誕生順に番号を付したもの)が3人ともに16であったところから併せて「三十六体」と呼ばれた。

詩人として

博学であり、詩は李商隠、温庭筠と並び称される。また作品に、七言絶句の『折楊柳(せつようりゅう)』がある。

折楊柳
枝枝交影鎖長門 枝枝(しし) 影を交(まじ)えて 長門(ちょうもん)を鎖(とざ)す
嫩色曾霑雨露恩 嫩色(どんしょく) 曾て霑(うるお)う 雨露の恩
鳳輦不來春欲盡 鳳輦(ほうれん)来(きた)らず 春尽きんとし
空留鶯語到黄昏 空しく鶯語(おうご)を留めて黄昏(こうこん)に到る

[1]

脚注

  1. ^ 唐詩選』(版:岩波文庫、註解:前野直彬

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