歴史上の先例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 20:15 UTC 版)
スチームパンクは、ジュール・ヴェルヌやH・G・ウェルズやメアリー・シェリーといった19世紀の科学ロマンスに影響を受け、そのスタイルを踏襲していることが多い。 このジャンルの発展を語る上で重要な作品がいくつか、ジャンル名が生まれる前に存在している。マーヴィン・ピークの『タイタス・アローン』(1959年)は、スチームパンクの要素の多くを先取りしていた。レメディオス・バロの絵画作品は、ヴィクトリア朝の服装や空想的イメージやテクノファンタジー的イメージを融合している。スチームパンク的精神を広く示した最初期の作品として、CBSのテレビドラマ The Wild Wild West (1965年 – 1969年)があり、後に設定を借りた映画『ワイルド・ワイルド・ウエスト』(1999年)も製作された。映画『未来世紀ブラジル』(1985年)もこのジャンルに影響を与えている。 K・W・ジーターがジャンル名を考案したことから、その小説 Morlock Night (1979年)がスチームパンクの原点とされることがある。キース・ローマーの『多元宇宙の帝国』(1962年)もこのジャンル形成に寄与している。ロナルド・W・クラーク(英語版)の Queen Victoria's Bomb (1967年)とマイケル・ムアコックの Warlord of the Air (1971) も影響を与えた初期の例として引用されている。ハリイ・ハリスンの『大西洋横断トンネル、万歳!』(1973年)は異なる歴史の1973年の大英帝国を描いており、原子力機関車、石炭を燃料とする飛行艇、派手な潜水艦、ヴィクトリア朝風の会話が散りばめられている。
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