歌舞伎座再生計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 01:21 UTC 版)
2000年代に入ると歌舞伎座も老朽化が目立つようになり、また耐震性の問題や段差解消の必要性なども指摘されるようになっていった。そこで2005年(平成17年)から建て替えの検討に入り、早稲田大学特任教授(当時)の伊藤滋を座長とした歌舞伎座再生委員会が、「建て替え+超高層オフィス棟」という草案を導き出した。しかしその一方で、歌舞伎座は2002年(平成14年)に国の登録有形文化財に登録されており、銀座の主要なランドマークとして親しまれていることから、保存の要望も出された。 松竹社内に社長迫本淳一の直轄部署として歌舞伎座開発準備室が設置され、室長に取締役(当時)の武中雅人が任命された。東京都に都市再生特区計画を申請、結局建て替えの実施は2008年(平成20年)10月に正式に発表され、翌年8月26日には松竹と歌舞伎座により、建て替えの具体的な計画が発表された。 2009年(平成21年)から1年余りに渡って行われた「さよなら公演」の後、2010年(平成22年)4月30日に閉場式が行われた。 2013年2月26日に、オフィスビルと併設された歌舞伎座の建て替えが完了した。3月27日・28日の2日に渡って開場式が行われ、4月2日から1年間、こけら落とし興行が行われた。
※この「歌舞伎座再生計画」の解説は、「歌舞伎座」の解説の一部です。
「歌舞伎座再生計画」を含む「歌舞伎座」の記事については、「歌舞伎座」の概要を参照ください。
- 歌舞伎座再生計画のページへのリンク