歌舞伎役者とのトラブル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 18:13 UTC 版)
幽霊役で人気だった歌舞伎役者の尾上梅幸(のちに三代目尾上菊五郎)が北斎に画を依頼したことがあった。ところが招いても北斎がまったく来ないため、有名人らしく輿に乗って北斎宅に訪問した。もともと貧しい家で、掃除もしたことのない荒れ果てた室内は不潔極まりなく、おどろいて毛氈(敷物)を引かせた後入室し着座。一礼しようとすると北斎は「失礼だ」と怒り出し、机に向かって相手もしようとしなくなった。ついに梅幸も怒って帰ってしまった。 後日梅幸が非礼を詫びると2人は親しくなった。普段の北斎は横柄ということはなく、「おじぎ無用、みやげ無用」と張り紙するように形にはこだわらない人物だった。
※この「歌舞伎役者とのトラブル」の解説は、「葛飾北斎」の解説の一部です。
「歌舞伎役者とのトラブル」を含む「葛飾北斎」の記事については、「葛飾北斎」の概要を参照ください。
- 歌舞伎役者とのトラブルのページへのリンク