機能の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 09:09 UTC 版)
政治・行政機能 (市役所・市議会・消防署) 市役所、都道府県庁、州政府、国家機関といった行政機関や裁判所が含まれ、警察署や消防署などが立地する。警察や消防の管轄範囲は、エリア(複数の都市)に跨がる物もある。水道局、下水道局、ゴミ処理施設などライフラインを支える物。日本においては、1990年代以降、郊外に大規模な庁舎を建設して移転する事例が見られる。 商業機能 (百貨店・商店街・ホテル・ファストフード店・レストラン) 日本においては、都心にあった百貨店や商店街は、郊外のロードサイドショップや大型ショッピングセンターに押され気味であり、消費者の動向は郊外に移動している。都心の映画館も、徐々に姿を消しつつある。 交通・通信機能 (鉄道・バス・地下鉄・空港・港) 都心への車の乗入れを制えるニューアーバニズムなどの動きが、ヨーロッパの都市において始まっていて、BRT(高速バスシステム)や路面電車(次世代型路面電車)がその低公害性やバリアフリーの面から再評価されている。 教育・文化・娯楽機能 (学校・大学・図書館・博物館・公園・スポーツ施設・ホール・ライブハウス) 都市の継続的な発展のために、その後進を育て育成していく教育機関が都市には必要とされる。早くから郊外への移転が進んでいるが、その反省から近年では都心回帰も進んでいる。 医療・福祉機能 (病院・母子保健センター・老人ホーム) 住民の高齢化に伴い、医療機関や社会福祉施設の充実が、都市の生き残りのために重要な問題になってきている。高齢者専用のアパートやグループホームも、郊外を中心に最近は増えつつある。高齢者に供する分譲地から造られた高齢者のための都市をシニアタウンと言う。アメリカ合衆国で代表的なシニアタウンには、サンシティ (アリゾナ州)がある。
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