機構とデザイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 08:28 UTC 版)
ピッチングマシンには様々な機構・デザインのものがある。カタパルト式、アーム式、ホイール式・エアー式があるが、最も一般的なタイプはアーム式のものと、ホイール式の二種類である。近年、圧縮空気を使用するエアー式のものが次世代型ピッチングマシンとして開発され、市販化に成功した。。 ばねの力を利用するアーム式のものは打撃タイミングが取りやすく、実際の投手の投球に近い感覚で打撃練習ができる。しかし、様々な球種を投げることができず、オーバーハンド投手の球筋しか再現できないという欠点がある。一方、一つから三つの車輪(ホイール)の回転力を利用するホイール式のものは様々な球種や球筋を再現することができ、また発射口の角度を変えることによってフライやゴロの打球を再現し、守備練習を行うこともできるが、高速回転するホイールに指を巻き込んで怪我をするおそれがあったり、打撃タイミングが取りにくいという欠点がある。エアー式ピッチングマシンはコントロールが良く、機械的可動部が少なく安全性に優れるが、発射音が大きいという欠点がある。 球速の設定や球種の設定などを変更する際、長らく手動による調整(機械の向きを手動で調節したり、バネの変更やモーター回転数をボリュームで調節するなど)が行われていたが、2010年ごろから自動制御技術を利用した製品が開発されるようになった。自動制御マシンでは、ボタンやタッチパネル等により球種などを選択すると、そのボールが投げられるようマシンがモーター回転数や発射口の調整を自動で行うため、使用者は煩雑な手動調整を行わずに済むようになった。自動制御方法にはあらかじめ記憶した設定を呼び出す方式の他、ニューラルネットワーク(人工知能の一種)を利用した方式のものもある。
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