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横浜市立市民病院

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/02 07:48 UTC 版)

横浜市立市民病院
情報
英語名称 Yokohama Municipal Citizen's Hospital
標榜診療科 内科
精神科
神経内科
呼吸器科
消化器科
循環器科
小児科
外科
整形外科
形成外科
脳神経外科
呼吸器外科
心臓血管外科
皮膚科
泌尿器科
産婦人科
眼科
耳鼻咽喉科
リハビリテーション科
放射線科
麻酔科
歯科口腔外科
許可病床数 650床
一般病床:624床
感染症病床:26床
機能評価 一般病院2 機能種別版評価項目3rdG:ver.1.0
開設者 横浜市
管理者 中澤 明尋(病院長)
地方公営企業法 全部適用
開設年月日 1960年(昭和35年)10月18日
所在地
221-0855
神奈川県横浜市神奈川区三ツ沢西町1番1号
位置 北緯35度28分7.8秒 東経139度36分17.6秒 / 北緯35.468833度 東経139.604889度 / 35.468833; 139.604889 (横浜市立市民病院)座標: 北緯35度28分7.8秒 東経139度36分17.6秒 / 北緯35.468833度 東経139.604889度 / 35.468833; 139.604889 (横浜市立市民病院)
二次医療圏 横浜
PJ 医療機関
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横浜市立市民病院(よこはましりつしみんびょういん)は、神奈川県横浜市神奈川区にある医療機関。横浜市が横浜市病院事業の設置等に関する条例(昭和41年横浜市条例第60号)に基づき設置した病院である。地域医療支援病院の承認を受けるほか、地域周産期母子医療センター災害拠点病院などの機能を有する。「慶應義塾大学関連病院会」に所属する慶應義塾大学病院、横浜市立大学の関連病院である[1]

沿革

  • 1956年昭和31年)4月 - 病院建設計画着手
  • 1960年(昭和35年)10月18日 - 横浜市保土ケ谷区岡沢町に病院開設(内科、小児科、外科、産婦人科、4科42床で開院)
  • 1961年(昭和36年)
    • 第2回BCS賞を受賞。
    • 7月 - 増床(100床)及び増科(6科)整形外科、皮膚泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、理学診療科、麻酔科を図る。
  • 1963年(昭和38年)3月 - 増床を図り、病床数合計192床となる。
  • 1967年(昭和42年)
    • 6月 - 皮膚泌尿器科を『皮膚科と泌尿器科』に分科、診療科合計12科制となる。
    • 9月 - 病院拡張整備(増築)工事完成。病床数を201床とする。
  • 1981年(昭和56年)6月 がん検診センター業務を開始。
  • 1986年(昭和61年)11月 病院再整備工事完成(第1期)。
  • 1989年平成元年)
    • 3月 - 病院再整備工事完成(第2期)。
    • 7月 - 理学診療科を放射線科への名称変更。理学診療科(リハビリテーション科)を新設し診療科合計16科制へ。
  • 1991年(平成3年)8月 病院再整備工事完成(西病棟改築)。
  • 1993年(平成5年)5月 感染症外来を開設。
  • 2005年(平成17年)1月 外科を『外科と形成外科』に分科。胸部外科『呼吸器外科と心臓血管外科』に分科。神経精神科を精神科へ名称変更する。診療科合計22科制となる。
  • 2006年(平成18年)3月 『内視鏡センター』と『外来化学療法室』の2施設を開設。
  • 2009年(平成21年)
    • 3月 - 緩和ケア病棟整備工事完成。
    • 5月 - 緩和ケア病棟を開設。
  • 2020年5月1日 - 保土ケ谷区岡沢町から神奈川区三ツ沢西町の現在地に移転。

診療科

内科系
外科系
センター
  • がんセンター
  • がん検診センター
  • 母子医療センター
中央支援部門
  • 救急総合診療科(救命救急センター・救急(ER)外来)
  • 放射線診断科
  • 病理診断科
  • 内視鏡センター
  • 血液透析室
診療科外部門
  • 看護部
  • 画像診断部
  • 検査部
  • 薬剤部
  • 栄養部
  • 臨床工学部
  • リハビリテーション部

医療機関の指定等

新型コロナウイルス感染

  • 2020年(令和2年)
    • 4月3日、新型コロナウイルスの感染者は2日、国内で新たに279人が確認され、1日としては最多だった4月1日の267人を上回った。このうち神奈川県では、横浜市保土ヶ谷区にある市立市民病院の20歳代女性研修医を含む25人が新たに感染した[3]
    • 4月5日、横浜市では、市立市民病院に勤める20歳代の男性研修医の感染が判明。男性はすでに感染が判明している女性研修医ら20人と飲食店で「同期会」を開き、研修医5人とカラオケをするなどしていた[4]

その他

交通アクセス

移転計画

同病院は、開設時の敷地(横浜市保土ケ谷区岡沢町56番地)の老朽化が著しく手狭になっていることを受けて、移転先の検討に入っていたが、その有力な候補に三ツ沢公園の敷地とそれに隣接する古河電気工業の社宅用地を挙げていることが産経新聞2014年3月26日付の紙面掲載で分かった[6][7]

移転先についてはこのほか横浜市内5か所が候補として挙がっていたが、

  1. 現在の病院から約500m程度の移転で済むこと
  2. 横浜駅からの交通アクセスが高まること
  3. 病院と公園の一体化による災害対策機能の向上が図れること

などを理由として、Jリーグの3チーム(横浜F・マリノス[注 1]横浜FCYSCC横浜)が本拠地として登録しているサッカー専用のニッパツ三ツ沢球技場の裏手にある軟式野球・ソフトボール用の野球場と、古河電工の社宅を再開発して新病棟の建設を計画していたが、2017年9月7日に起工式が行われ着工した[8]。2020年5月1日に開院した[9]

球技場のすぐ裏手になるとナイター時の光害や、応援団の鳴り物(太鼓チアスティックチアリーダーポンポンなど)での騒音などの問題も発生する恐れがあり、J3リーグ・YSCC横浜理事長の吉野次郎は「なぜ球技場のすぐ隣に病院を建てる狙いがあるのか?」と疑念を示していた。一方で横浜市側は「光害・騒音対策に万全を期することによって、病院内の療養環境を良好に保つようにする」としていた[7][注 2]。新しい病院の敷地の北側がスタジアムにあたるため、正反対の南側へ病棟や外来を配することとなった[10]

なお、病院の移築後は、軟式野球場を現病院の跡地に整備する計画(事実上、軟式野球場と病院の土地を交換する形)を予定している。

脚注

注釈

  1. ^ F・マリノスについては2016年から本拠登録を抹消。
  2. ^ なお、同様の理由で、国立病院機構東京医療センターがすぐ近くにある世田谷区にある駒沢オリンピック公園陸上競技場にはナイター照明設備を設置していない。

出典

  1. ^ 慶応病院関連病院会
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u かながわ医療情報検索サービス”. 神奈川県. 2021年12月7日閲覧。
  3. ^ 横浜の市民病院研修医も、神奈川で新たに25人感染”. 読売新聞 (2020年4月3日). 2020年4月3日閲覧。
  4. ^ 刑事課の女性巡査が感染、接触した70人が自宅待機”. 読売新聞 (2020年4月5日). 2020年4月5日閲覧。
  5. ^ X線技師三人刺す 横浜市民病院の患者『朝日新聞』1970年(昭和45年)11月9日夕刊 3版 11面
  6. ^ 横浜市民病院の移転先 スタジアムの隣で大丈夫? 「騒音が…」Jリーグ関係者困惑(産経新聞2014年3月26日 8月16日閲覧)
  7. ^ a b 市民病院再整備事業(横浜市立市民病院 2014年11月8日閲覧)
  8. ^ 市民病院 移転工事が着工 開院は2020年春”. タウンニュース (2017年9月14日). 2018年7月31日閲覧。
  9. ^ 【重要】新病院移転・外来診療について”. 横浜市立市民病院 (2020年4月28日). 2020年5月2日閲覧。
  10. ^ 横浜市民病院移転工事へ 三ツ沢球技場の隣、20年度開院”. カナロコ(神奈川新聞社) (2017年7月2日). 2018年7月31日閲覧。

関連項目

外部リンク




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