植物採集とガーデニング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 08:55 UTC 版)
「コリングウッド・イングラム」の記事における「植物採集とガーデニング」の解説
第一次世界大戦後、コリングウッドの主な関心事は鳥類学から園芸に移った。コリングウッドはベネンデンのグランジに有名な庭を作り、世界中の植物を集めた。コリングウッドの傑出した植物採集旅行としては、1926年の日本旅行、1927年の南アフリカ旅行があげられる。 当時のコリングウッドは日本の桜の世界的権威であり、日本でサクラに関して演説するように頼まれたことで1926年に日本を訪れた。この訪問の際、自邸の庭で栽培していたある日本産のサクラを見つけることができなかった。その後、1930年(昭和5年)にイングラムが船津静作が所蔵する古い桜の絵図を見せてもらったところ、この自邸の庭で栽培していたサクラが、以前は京都で栽培されていたが日本では失われてしまったサクラである事が判明した。そこで1932年 (昭和7年) にこのイングラムの自邸の庭のサクラが香山益彦を通じて日本に里帰りし、佐野藤右衛門により接ぎ木で増殖され、改めて鷹司信輔によりタイハク(太白)と命名された。これにより一時的に日本から失われていたタイハクが再び日本でも見られるようになった。 彼の1948年の本「Ornamental Cherries」は標準的な作品である。 2016年3月、桜の生存への貢献に関する本が日本で出版された。著者は岩波書店の阿部直子。「チェリーイングラム:日本の花を救ったイギリス人」というタイトルの英語版がアメリカ版の「サクラ・オブ・セッション」と一緒に2019年3月に発売された。 この本は日本の歴史と文化における桜の重要な、ほぼ中心的な役割を説明しコリングウッドの貢献について説明している。コリングウッドは日本の桜の権威であり、多くの日本や他の種類の桜と彼自身の雑種をイギリスに紹介した。 コリングウッドは、以下を含む多くの新しい園芸植物を導入し、サクラ×INCAM 「おかめ」(サクラ属インチーザ×サクラcampanulata)、キイチゴ×tridel 「Benenden」(キイチゴdeliciosus×キイチゴ属trilobus)とローズマリー「Benendenブルー」の自然な変種ローズマリーオフィを含む多くの新しい園芸植物を導入し、コルシカに集まった。彼はまた、多くのシャクナゲとシスタスの雑種を育てた。彼の「浅野」桜の並木道は、キューガーデンの特徴の1つである。 多くの寛大な行為の1つとして、コリングウッドはベネンデンのウォークハーストロードにあるウォークハーストコテージのそれぞれに桜の植物を与えた。得られた桜の木の1つはまだこの道に沿って立っている。
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