格の消失
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 00:55 UTC 版)
マケドニア語およびブルガリア語は現代のスラヴ諸語において数少ない、ほぼすべての格が失われた言語であり、名詞の多くは主格の形のみのこされている。トルラク方言もこの特徴を持っている。北西においては具格が属格と統合され、さらに処格と属格が統合される。更に南ではあらゆる屈折が消失し、意味的関係は前置詞のみによって決まるようになる。
※この「格の消失」の解説は、「トルラク方言」の解説の一部です。
「格の消失」を含む「トルラク方言」の記事については、「トルラク方言」の概要を参照ください。
格の消失
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 01:27 UTC 版)
下は第一変化名詞の rosa(バラ)に上記の音韻の変化を加えた仮想的な表であるが、単数では主格・対格・奪格と、属格・与格が、それぞれ同形になっているのが分かる。名詞全体にこのような変化が起こったため次第に格語尾の区別がつかなくなり消失した。また区別が消失する過程で複数形はラ・スペツィア=リミニ線を基準に西の地方(イベリア・フランス)では対格、東(イタリア・ルーマニア)では主格で代表されるようになった。 rosa(バラ)格古典俗単数主格 rosa rosa 属格 rosae rose 与格 rosae rose 対格 rosam rosa 奪格 rosā rosa 複数主格 rosae rose 属格 rosārum rosaro 与格 rosīs rosis 対格 rosās rosas 奪格 rosīs rosis
※この「格の消失」の解説は、「俗ラテン語」の解説の一部です。
「格の消失」を含む「俗ラテン語」の記事については、「俗ラテン語」の概要を参照ください。
- 格の消失のページへのリンク