東京事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/21 14:45 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動『東京事件』(トウキョウケース)は、大塚英志原作、菅野博之画による日本の漫画。
概要
『特撮エース』(角川書店)Vol.11より連載開始。同誌休刊後は『月刊少年エース』に連載されたが、2009年6月号から長期休載中。単行本は2巻まで刊行された。
昭和40年代の日本を舞台に、時間に関する特殊能力を持ったメンバーによって構成される「歴史科学研究所」(通称「浦島機関」)が、タイムトラベルによって起こされた不可能犯罪に挑むという話。事件は現実にあった事件をモデルとしている。
『月刊少年エース』での連載中断や連載再開に関して、詳しい説明はないが、大塚英志事務所の告知用Twitter「大塚八坂堂」では、菅野との仕事手順に相違があり、『ヤングエース』2017年10月号から連載開始した『東京オルタナティヴ』(西川聖蘭)が実質的リメイク作品となっていると言及されていた。
登場人物
歴史科学研究所
- 浦島正木(うらしま まさき)
- 主人公。歴史科学研究所所長。かつて関わった「東京事件」の後遺症で「時間失調症」という病気を患い、27時間の範囲で意識のみが自分の身体を介して過去と未来を移動してしまうようになる。
- 戦時中は旧日本陸軍の「歴史修正研究所」で「時間兵器」の開発に携わっていた。
- 宮川友紀子(みやがわ ゆきこ)
- 警視庁からの出向の刑事。30秒間だけ時間を静止できる。
- 疋田幸造(ひきた こうぞう)
- 元交番勤務巡査。念写によって事件現場の再現ができる。
- 三枝和美(さえぐさ かずみ)
- 非常勤の職員。特定困難な予知夢を見てはそれを日記につけている。
- 立山英夫(たてやま ひでお)
- 警視庁からの出向。元キャリア。
- 何者かの密命を受けて歴研に来た。
- 奥野あや(おくの あや)
- 歴史科学研究所の受付の女性。上品な佇まいの老婦人。資料の整理も担当している。
- 特殊能力はないが、鋭い洞察力を持ち、事件解決のヒントを皆に与えることもしばしば。
その他
- 平岩(ひらいわ)
- 警視庁の警部。いつも歴史科学研究所に難事件の捜査を持ち込んでくる。あだ名は「鬼平」。
- 三枝(さえぐさ)
- 浦島正木が歴史修正研究所に勤めていた頃の同僚の男性。現在は某大学病院に勤めており、正木の相談役。
- 土玉(どたま)
- 浦島正木が歴史修正研究所に勤めていた頃の同僚の男性。現在は神田の某大学に勤めている。
- アルベルト・ヘルツォーネ
- ドイツ人の地質学者。ダウジングができる。アメリカ大使館のもとで特殊工作に従事している。
作中に登場した事件
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東京事件
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「永山則夫連続射殺事件」の記事における「東京事件」の解説
東京事件の現場地図(東京都港区芝公園3号地・東京プリンスホテル) 第1の殺人事件(東京事件)は1968年10月11日未明に東京プリンスホテル(東京都港区芝公園3号地)で発生し、警備員の男性A(事件当時27歳・綜合警備保障株式会社派遣警備員)が射殺された。 米軍基地から拳銃・実包を盗んだ後、永山はそれらを桜木町駅(神奈川県横浜市)前のガレージ裏に隠していたが、同月9日朝にそれを持ち出して東京・池袋へ遊びに行った。永山は同夜を映画館で明かしたが、館内のトイレで拳銃に実包5発を装填し、拳銃をジャンパーの左内ポケットへ隠した。翌日(10月10日)は夕方まで都内の池袋・新宿・渋谷などで遊んで時間を過ごしたが、21時過ぎに東京タワー(港区)へ赴いて同所のベンチで休んでいるうちに寝込み、夜中に目を覚ますと近くに東京プリンスホテルの照明が見えたため、そこへ行ってみようとした。 翌11日0時過ぎごろ、永山は東京プリンスホテルのプール入口から敷地内へ入り、ホテル本館南側芝生付近を徘徊していたが、0時50分ごろになって巡回に来た被害者Aに発見され「どこへ行くのか?」と質問された。永山はAに対し「向こうに行きたい」と答えたが、Aから「向こうには行けない。ちょっと来い」と言われてジャンパーの襟首を掴まれたため、その手を振り払おうとして前のめりになり転んだ。永山は「ここで捕まると拳銃を持っていること、その拳銃を基地から盗んだことがばれる」と恐れ、芝生の上にしりもちをついて座った状態でとっさに「Aを拳銃で狙撃して逃走しよう。もし死んでも構わない」と考えた上で、突然拳銃の銃口を男性A(永山から1 - 2メートル離れた距離にいた)の顔面に向けて2回狙撃した。弾丸は1発がAの顔面(左上頬骨弓部)に命中、もう1発もAの左側頸部を貫通し、Aは東京慈恵会医科大学附属病院(港区西新橋三丁目19番18号)へ搬送されたが、同日11時5分ごろに同病院で死亡した。同事件を受け、警視庁は所轄の愛宕警察署に「東京プリンスホテル内ガードマン射殺事件特別捜査本部」を設置し、「凶器は22口径の回転式拳銃」と特定したが、被害者Aが事件発生時刻に現場に居合わせたのは偶然に過ぎなかったため、怨恨による犯行の線は薄く、射殺の動機は解明されていなかった。
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