来るべき「解放」の可能性と組織概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 07:05 UTC 版)
「第一インターナショナル創立宣言」の記事における「来るべき「解放」の可能性と組織概要」の解説
暫定規約は、人種・信仰・国籍に関わりなく、真理・正義・倫理を行動の基礎として認めることとした。IWAの目的を階級闘争の推進と労働者の国際的団結、労働運動の統一にあることを明示し、以下のごとく宣言した。 「労働者階級の解放は、労働者階級自身によって達成されなければならない。この解放のための闘争は階級的特権と独占を得るための闘争ではなく、平等の権利と義務のための、そしてすべての階級支配の廃絶のための闘争を意味する。労働手段すなわち生活源泉の独占者への労働する人間の経済的隷属が、あらゆる形態の奴隷制、あらゆる社会的悲惨、精神的退廃、政治的従属の根底に存在している。それ故に労働者階級の経済的解放は、すべての政治運動が従属すべき目的である。これまでこの大目的にはらわれた努力はすべて、それぞれの国のさまざまな労働部門の間に連帯がなく、またさまざまな国々の労働者階級の間に兄弟的同盟の絆がなかったために失敗してきた。労働者の解放は一地域あるいは一国民の問題ではなく、現代社会が生存しているすべての国を包括し、そして最も発展した諸国が実際的にも理論的にも連帯することによって解決されなければならない社会問題である。現在ヨーロッパの最も工業化した国々に見られる労働者階級の運動の復活は、あたらしい期待を生み出すとともに、古い誤りを繰り返さないようにという厳粛な警告を与えるものであり、いま尚ばらばらな運動をただちに結合するように要請する。」 「第一インターナショナル」も参照
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