朽木綱貞 (陸軍軍人)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 朽木綱貞 (陸軍軍人)の意味・解説 

朽木綱貞 (陸軍軍人)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/02 02:21 UTC 版)

朽木綱貞
くつき つなさだ
生年月日 1875年12月2日
没年月日 (1929-09-06) 1929年9月6日(53歳没)
出身校 東京帝国大学工科大学応用化学科
(現東京大学工学部)
前職 陸軍少将
所属政党 研究会
称号 正四位
従四位
従五位
配偶者 朽木芳子
子女 養子・朽木綱博

在任期間 1928年10月6日 - 1929年9月6日
テンプレートを表示

朽木 綱貞(くつき つなさだ、1875年明治8年)12月2日 - 1929年昭和4年)9月6日[1])は、明治から大正時代の陸軍軍人政治家。最終階級は陸軍少将貴族院議員子爵工学博士福知山藩13代(最後)の藩主朽木為綱の子。妻は徳川篤守の娘芳子。陸軍の火薬研究の権威であった。

経歴

1883年(明治16年)に父の為綱が没したため家督を継ぎ、1884年(明治17年)7月8日、子爵を襲爵する[2]慶應義塾幼稚舎を経て、1896年(明治29年)5月27日、陸軍士官学校(7期)を卒業。1897年(明治30年)1月、砲兵少尉任官。陸軍砲工学校高等科で学び、さらに陸軍派遣学生として東京帝国大学工科大学応用化学科を1904年(明治37年)6月に卒業。

東京湾要塞砲兵連隊中隊長、陸軍兵器本廠検査官、砲工学校教官などを務める。1914年大正3年)8月、火薬研究所長に就任。1916年(大正5年)11月、砲兵大佐に昇進。陸軍科学研究所第二課長、陸軍造兵廠火工廠長などを歴任。1921年(大正10年)3月、陸軍少将となり、1924年(大正13年)2月、予備役に編入された。その他、東京帝国大学工学部講師、陸軍技術会議員などを務めた。

1928年(昭和3年)10月6日、補欠選挙で貴族院子爵議員に選出され[3]研究会に属したが[1]、1929年(昭和4年)9月6日薨去す。享年55歳。墓所は青山霊園

家督は養子の朽木綱博(旧鳥取藩主家で侯爵池田仲博の子)が相続した。実娘・美知子は、綱博の実兄で池田家の後継当主であった池田徳真に嫁いだ。

家系

父母
配偶
子女
  • 長男:朽木綱紀(1901年 - 1928年)
  • 長女:朽木幸子(1903年 - 1939年)
  • 次女:池田美和子(1907年 - ?、池田徳真夫人)
  • 養子:朽木綱博(1905年 - 1963年、池田仲博次男)

栄典

脚注

  1. ^ a b 『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』42頁。
  2. ^ 『官報』第308号、明治17年7月9日。
  3. ^ 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、37頁。
  4. ^ 『官報』第3737号「叙任及辞令」1895年12月11日。
  5. ^ 『官報』第7046号「叙任及辞令」1906年12月22日。
  6. ^ 『官報』第427号「叙任及辞令」1913年12月29日。

参考文献

  • 慶應義塾五十年史
  • 日本人名大辞典(講談社刊)
  • 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年。
  • 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
  • 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』1990年。
  • 福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
  • 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。


日本の爵位
先代
叙爵
子爵
福知山朽木家初代
1884年 - 1929年
次代
朽木綱博
当主
先代
朽木為綱
福知山藩朽木家
1883年 - 1929年
次代
朽木綱博



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「朽木綱貞 (陸軍軍人)」の関連用語

朽木綱貞 (陸軍軍人)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



朽木綱貞 (陸軍軍人)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの朽木綱貞 (陸軍軍人) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS