本来の解像度(物理的解像度)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 09:33 UTC 版)
「解像度」の記事における「本来の解像度(物理的解像度)」の解説
本来の解像度とは観測対象がどこまで詳しく測定(描写)されているか、別の言い方をすれば、異なる対象がどこまで分離されているかを意味する。dpiは明確に定義された物理量であるドットの密度を表す単位であり、画面の大きさによる相対的な密度としての意味を持つ解像度という用語の使用は本来の使用方法ではない。上図「解像度の違い」を例に、その問題点を明らかにしておく。 この図「解像度の違い」は一見して明らかに、右端の図が最も物理的解像度が高い。しかしながら、我々は画面上で同一 dpi での表示を観ており、画面の大きさによる(相対的)画素数は(物理的)解像度とは意味が異なる。この図を、アナログ銀塩写真(右側ほどピントが合っている)をイメージスキャナの同一 dpi で取り込んだビットマップ画像と考えてもよい。右端以外の画像をどんなに高 dpi でモニタ表示、印刷しても右端以上の(物理的)高解像度にはならない。 このような紛らわしさは物理的な解像度と画像の大きさに関与する相対的解像度について、「解像度」が使用されていることによる。しかしながら、物理的解像度は dpi、画像の大きさに関与する相対的解像度については画素数と画面の物理的大きさを示す単位(インチ)の組み合わせが用いられている。
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