最長片道切符の「亜種」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 00:14 UTC 版)
「最長片道切符」の記事における「最長片道切符の「亜種」」の解説
最長片道切符の「亜種」として、以下のようなものも存在する。 最長往復(割引)切符 往復での最長切符。間違いなく601キロ以上になるので、自ずと往復割引となる。経路の探索(後述)は、通常の最長片道切符には、いわゆる「2」の字型と「6」の字型があり、「2」の字型の場合 - そのまま往復で、最長往復(割引)切符になる。 「6」の字型の場合 - そのまま往復しようとすると、復路が一周でぶつかってそこで打ち切られて片道切符にならないので、そのままでは往復(割引)切符にできない。そこで、「6」の字型の一周となる駅から、一周に含まれるその駅の隣の駅までのうち、どちらか短い方の1駅間を削ると、「2」の字型になり、それの往復で往復(割引)切符になる。ところが、その1駅間削った間に別の「2」の字型のルート(これにも別の「6」の字型の1駅削った場合と、元々「2」の字型の場合がある。)が割り込んでくる可能性があり、その場合はそちらのルートの往復が最長往復(割引)切符になる。従って、第二位以下のルートを正確に求めたり、分岐駅の隣の駅をデータに入れて探索を行う等の工夫が必要。 乗車券の有効期限はほぼ最長片道切符の2倍になるため、発行可能な乗車券の有効期間としては最長になる。そのため全期間にわたって往路を早く、復路をゆっくりといった期間の調整が可能である。 一周最長片道切符 発駅に戻る中での最長点 - 切符を購入する際に、ルート上の任意の駅を発駅(=着駅)にできると長年考えられていたが、近年、経路特定区間をルート上に含む場合は、その(複数含む場合は、「各々の長い経路と短い経路のキロ程の差」が最大となる経路特定区間の)長い側の経路内の両端駅を含まない任意の駅発着に限られるということが発見された(この場合は経路特定区間の影響を受けず、実営業キロで計算されるため。)。また、仁堀航路の廃止以降は、必然的に本州内となる。が、盲腸線を含めないため、次項「本州内最長片道切符」より長くなることはない。経路の探索(後述)の難易度は、通常の最長片道切符とほぼ同等。また、そのまま往復で往復(割引)切符になる(一周最長往復(割引)切符)。 本州内最長片道切符 利用できる路線を本州内に限定。発駅、着駅となりうる駅が、盲腸線の終着駅を含む本州全体に広がるため、経路の探索(後述)の難易度が、青森から下関に通り抜けるだけにほぼ等しい通常の最長片道切符に比べて、より上がる。1988年3月13日現在の新幹線を含む路線図で、三厩駅(青森県)→三原駅(広島県)間、8755.1km(営業キロ・1989年2月探索)というコンピュータによる探索結果がある。2007年にNHK BShi等で放送された関口知宏の中国鉄道大紀行 ~最長片道ルート36000kmをゆく~の経路の探索は、これの発展形である。また、往復(本州内最長往復(割引)切符)時の考え方は、上記「最長往復(割引)切符」と同様である。
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