最後の住人と稲子の現状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 02:25 UTC 版)
「稲子 (宮城県)」の記事における「最後の住人と稲子の現状」の解説
2017年に大葉富男は夫婦で老人施設に転居して稲子を離れた。更に1人も老人施設に入所した。これで稲子地区に住所を残すのは1人のみとなり、いわゆる廃村集落となった。最後の住人となったのは稲子に長年居住していた人物ではなく、東京や福島の工場で働き、数年前に稲子に戻ってきた71歳の独身男性であった。水道メーターの検針作業を請け負っている。買い物は福島市飯坂町や山形県高畠町へ通う。 冬季に稲子を離れるときは家の周囲に雪囲いを行い、ハクビシンなどが家に入ってこないように網で覆うが、それでも冬の間に動物が家の中に入ってきて荒らされるという。雪のために、人が住まなくなった家は積雪のためにすぐに傷んでしまうため、地区内に残っている家屋も少ない。空き家のうち2軒は、福島市で生活している元稲子住人が時々戻って宿泊している際に使用されている。分校跡にも草木が生い茂り、フェンスの一部が残るのみとなっている。2017年現在も携帯電話は電波が届かず使用できないが、福島県の地上デジタル放送は見ることが出来る。
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