最後の先住民国家 - インカ帝国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 07:14 UTC 版)
「アンデス文明」の記事における「最後の先住民国家 - インカ帝国」の解説
詳細は「インカ帝国」を参照 諸王国をまとめる形で最終的に、インカ帝国が誕生する。その領土は、北は現在のコロンビア南部から、南はチリのサンティアゴまでにわたるアンデス文明圏のほぼ全域を押さえた最後の先住民国家であった。首都はクスコにあった。 インカはこれまでのアンデス文明の集大成とも呼べるものであり、インカ独自に開発したものよりも、むしろそれまでの技術を継承して発達させた部分が多い。 たとえば、キープと呼ばれる結縄(縄の結び目で数などを表す)やアンデネス(段々畑)、道路網などはワリ期にさかのぼるといわれ、壮大な石造建築技術はティワナクやワリに、金の鋳造技術はシカンからチムーを経てインカへ受け継がれている。 ただし、現在、クスコやペルー南部で多く見られる精巧な作りのアンデネスのほとんどはインカ時代のものであり、また、道路網もインカ期に整備されたものが多い。
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