曲手
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 08:06 UTC 版)
中国の推拿の手法に類似しているので、その影響もあると見られる。江戸時代の鍼医杉山和一検校が普及させたものとする人もいるが、文献的にも根拠はない。按摩師自体には手技の安易さから研究を怠り医療行為と言うより、疲労回復や、その気持ちよさを愉しむ慰安の目的で施術が行われていた。一方、按摩術を復興しようとする一部の努力も素人の真似出来ぬ曲手(曲芸の曲)に重きを置き、治病効果を薄れさす傾向を助長したため政策的にも盲人救済の社会的便法に用いられるようになっては、按摩は盲人の別名のような印象を世間に与えてしまい、もはや本来の療術としての意義を殆んど失った状態で現行、按摩に受けつがれている。一部の術者の熟練度を愉しむパフォーマンスとしての意味が強いと謳われている理由である。文献的には按腹鍼術按摩手引に記載されているのみである。 車手(二指の曲) 四指を軽く丸めて体表の上を関節ごとに当て転がす手技。 挫手 指頭を当てて第一関節を屈曲、過伸展を反復するように動かす手技。四指挫き、母指挫きがある。 横手(鳴骨の術) 開いた手の小指側の縁を体表に当てて手根を素早く前後に動かし筋肉の走行に滑らすように動かす手技である。この時、関節がコツコツと鳴るようにするために鳴骨の術とも呼ばれる。
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