晶文社とは? わかりやすく解説

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晶文社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/21 22:44 UTC 版)

株式会社晶文社
晶文社旧社屋(東京都千代田区外神田
種類 株式会社
本社所在地 日本
101-0051
東京都千代田区神田神保町一丁目11番地
設立 1960年(昭和35年)2月
業種 情報・通信業
法人番号 5010001019001
事業内容 書籍出版
代表者 太田泰弘
資本金 1,000万円
外部リンク www.shobunsha.co.jp
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株式会社晶文社(しょうぶんしゃ)は、東京の神保町にある文学・藝術・人文科学を中心とした書籍出版社[1]

1990年一般社団法人出版梓会の第6回出版文化賞を受賞。2020年一般社団法人出版梓会の第17回新聞社学芸文化賞を受賞している[2]

1960年、中村勝哉[3]小野二郎が、文芸書と学習参考書を刊行する出版社として創業[4]。トレードマークは動物のサイである[5]

概要

人文社会科学書・実用書・ルポルタージュ・文芸・サブカルチャーなど、多彩なジャンルの書籍を出版する。装幀家平野甲賀が一時期在籍した[6]

1973年植草甚一らの手によって『ワンダーランド』が刊行され、のちに株式会社ジェー・アイ・シー・シー(現宝島社)に譲渡され1974年6月『宝島』になった[7]

2009年8月26日、晶文社の経営危機についての情報が、岡崎武志のブログに掲載された[8]。その直後の2009年8月31日、社長(当時)の中村哲司への朝日新聞の取材により、「文芸一般書の新刊については、今までの半分以下の点数にまで減らすことにした」と公表された[9]

2010年4月、千代田区外神田から神田神保町へ社屋を移転した。2014年3月、吉本隆明全集全38巻・別巻1の刊行開始。

著名な刊行物

その他シリーズ・著作集

  • 島尾敏雄作品集 全4巻 1961-1962
  • 長谷川四郎作品集 全5巻 1966-1967
  • ポール・ニザン著作集 全9巻 別巻2 1966-1975
  • ウェスカー全作品 全3巻 1967-1968
  • 晶文選書
  • 今日の文学 全14巻
  • チェーザレ・パヴェーゼ全集 全7巻 1969-1975
  • ヴァルター・ベンヤミン著作集 全14巻 1969-1994
  • 女のロマネスク 全7巻 1973-1975
  • 文学のおくりもの 全28巻 1975-1980 「ベスト版 文学のおくりもの」新装版が1997
  • 長谷川四郎全集 全16巻 1976-1978
  • ものがたり図書館 全3巻 1977
  • 島尾敏雄全集 全17巻 1980-1983
  • ダウンタウン・ブックス 1980-1981
  • ディネーセン・コレクション 全4冊 1981-1982
  • ベルトルト・ブレヒト・コレクション 全4冊 1981
  • 就職しないで生きるにはシリーズ 1982-1985
    • ぼくは本屋のおやじさん 早川義夫 1982
    • 包丁一本がんばったンねん 橋本憲一 1982/5/1
    • みんな八百屋になーれ 長本光男 1982/7/1
    • 輸入レコード商売往来 岩永正敏 1982/10/1
    • ふだん着のブティックができた 津野いづみ 1982/9/1
    • ぼくのペンションは森のなか 加藤則芳 1983/7/1
    • 花屋になりたくない花屋です 河田はな絵 1983/1/1
    • がらくた雑貨店は夢宇宙 長谷川義太郎 1983/9/1
    • 子どもの本屋、全力投球 増田喜昭 1983/11/25
  • アウトドアショップ風まかせ 油井昌由樹 1985/11/1
  • シリーズ「犀の本」1983-
  • シリーズ「晶文社セレクション」 1983-
  • オーウェル・小説コレクション 全5巻 1984
  • 韓国文学のオクリモノ
  • 就職しないで生きるには21シリーズ 2014 -
    • 偶然の装丁家 矢萩多聞 2014/5/2
    • 小さくて強い農業をつくる 久松達央 2014/11/25
    • プログラミングバカ一代 清水亮, 後藤大喜 2015/7/25
    • 不器用なカレー食堂 鈴木克明,鈴木有紀 2015/8/4

主な編集者(元・故人を含む)

脚注

  1. ^ 『朝日新聞デジタル』「好書好日」 2022年9月18日閲覧。
  2. ^ 『J-cast Bookウォッチ』「知らなかった良書に出会う! 出版社が選んだ中小4社の作品はこれ!」 2022年9月18日閲覧。
  3. ^ 出版クラブにおけるお別れの会 『文化通信』2005年12月29日 2022年9月15日閲覧。
  4. ^ 中村は小野と東大駒場の同期である[要出典]
  5. ^ 「社長の姿がサイに似ていたから」などの由来が語られているが、本当のところを知る人は社内にもいない。[要出典]
  6. ^ 「平賀甲賀の仕事1964-2013展」武蔵野美術大学美術部図書館 2022年9月14日閲覧。
  7. ^ 宝島社 沿革 2022年9月14日閲覧。
  8. ^ https://okatake.hatenadiary.org/entry/20090826
  9. ^ 〈本の舞台裏〉晶文社が展示・フェア

関連項目

外部リンク




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