普及と成熟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/19 00:44 UTC 版)
白物家電は日本では高度経済成長期に三種の神器とまで言われ、急激に普及した。北米や西欧ではこれら製品は日本より一足早く、第二次世界大戦前後に普及していった。白物家電は家庭の家事作業を劇的に軽減させ、生活の余暇が増大した。現代社会の多くの家庭で生活に欠かせないものになっており、停電が発生すると社会的影響は大きい。 冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、掃除機などはすでにほぼすべての家庭に行き渡り、先進国では白物家電全般においていわゆるコモディティ化が起こっている。一方でロボット掃除機のような一部の新興ジャンルでは活発な製品開発と競争が続いている。2009年頃から「買わずに借りる」様式も普及しつつある。 日本では高度経済成長が終焉した1970年代後半以降、多機能化による差別化を図るメーカーも多く、その流れは近年でも続いているが、2000年代以降は日本でも大メーカーの一世代前の技術を活用してベーシックな家電を提供するジェネリック家電メーカーの台頭が著しい。また1990年代以降はエコロジーブームの高まりによって低消費電力や廃棄時の低環境負荷を謳った製品が多くなっている。特に冷蔵庫は低消費電力化が著しいが、2005年に冷蔵庫の消費電力表示に関わる問題が注目を集め、カタログスペックと実際の電力消費とが著しく異なっていることが認知されるようになった。
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