時代別世代別状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 08:47 UTC 版)
警察庁は、1961年(昭和35年)から毎年、日本国内の山岳遭難者数を取りまとめる統計資料によれば、年齢別の遭難者数の割合は、多い順から、 1972年(昭和47年)- 20代:66.6%、10代:16.7%、30代:11.1%、40代:5.6%、50代以上:0% 1998年(平成10年)- 50代:25.3%、60代:20.8%、40代:15.4%、70代:12%、20代:9.7%、30代:9.1%、10代:4.9%、80代:2.6%、90代および不明:0.1% 2008年(平成20年)- 60代:29.8%、50代:19.1%、70代:17.5%、40代:10%、30代:7.8%、20代:6.4%、10代:4.6%、80代:4.2%、90代および不明:0.4% となっている、時代によって登山をする世代が異なることを示していると考えられる。 1990年(平成2年)前後からは中高年登山ブームが起こっていて、2008年(平成20年)に発生した山岳遭難者数1,933人のうち40歳以上の中高年者の数は1,567人、死者・行方不明者は281人中256人と過去最高を記録。2009年(平成21年)に発生した山岳遭難者数は2,085人、死者・行方不明者は317人とどちらも過去最高を更新。遭難者のうち55歳以上が6割を占め、とりわけ死者・行方不明者は9割を40歳以上が占めている2008年(平成20年)の数字では、遭難事故死者数は全体で253人、そのうち中高年者が234人となっていて、これらの数字からは、中高年者はアクシデントが起きたときに死に至る割合が高いということが読み取れる。朝日新聞による2010年(平成22年)の調べでは、2005年 - 2009年の7、8月の富士山への登山中に救護された人のうち、体調急変により心肺停止になった人が14人おり、うち11人が45 - 69歳である。
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