映画・軍歌・絵画
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「空の神兵」の興奮覚めやらぬ1942年、教導挺進連隊にて志願兵達が一人前の挺進兵になるまでの訓練の様子を記録した、ドキュメンタリー映画(記録映画)である『空の神兵 陸軍落下傘部隊訓練の記録』が公開された。さらに同作の同名主題歌である『空の神兵』(梅木三郎作詞・高木東六作曲)は日本軍落下傘部隊、特に挺進部隊を謳った軍歌として大ヒットし、戦後は事実上の後身である陸上自衛隊空挺部隊である第1空挺団に受け継がれている。また、同年には鶴田吾郎の『神兵パレンバンに降下す』を筆頭に数多の戦争絵画が描かれ発表されている。 軍歌(戦時歌謡)ではこのほか『陸軍落下傘部隊の歌』(陸軍航空本部選詞・山田耕筰作曲)、『大東亜戦争陸軍の歌』(朝日新聞社選定、佐藤惣之助作詞・古関裕而作曲)で挺進部隊およびパレンバン空挺作戦が謳われている。 特筆に価する点としては、1944年公開の加藤建夫中佐率飛行第64戦隊を描いたセミ・ドキュメンタリー映画『加藤隼戦闘隊』では、パレンバン空挺作戦の模様が実際に教導挺進連隊・教導挺進飛行戦隊協力のもとに撮影されている。戦後は1963年(昭和38年)公開の映画『パレンバン奇襲作戦』、1969年(昭和44年)公開の映画『あゝ陸軍隼戦闘隊』などで挺進部隊が描かれている。なお、史実のパレンバン空挺作戦では主力輸送機である一〇〇輸と一式貨輸が投入されていたが、『加藤隼戦闘隊』では後方の教導部隊を利用しているため代わって訓練機たる九七輸が用いられている。 挺進部隊の訓練用九七輸(映画『加藤隼戦闘隊』) 九七輸から降下する挺進兵(映画『加藤隼戦闘隊』) 同左 同左 同左
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