映画界での活躍
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「インノケンティ・スモクトゥノフスキー」の記事における「映画界での活躍」の解説
スモクトゥノフスキーの映画初出演作はミハイル・ロンム監督の『ナイン・デイズ・イン・ワン・イヤー(英語版)』(1962年)である。1964年、グリゴーリ・コージンツェフ監督の有名なシェイクスピア悲劇『ハムレット』映画版に出演し、かつて同じ役を演じた英俳優ローレンス・オリヴィエがこれを絶賛。スモクトゥノフスキーはレーニン賞を受賞した。オリヴィエによる『ハムレット』こそが至高であると見なされていた当時、英国評論家さえもその多くがスモクトゥノフスキーによる演技を高く評価した。男らしい実直さと貴族のような繊細さ、優しさと辛辣な皮肉、嘲笑的態度と自己犠牲など、以前は相容れないとされていた概念をその演技で見事に融合させ、完璧な英雄像を作り上げた。 エルダー・リャザノフ(英語版)監督の探偵物の風刺映画作品『ビウェア・オブ・ザ・カー(英語版)』(1966年) のユーリー・デトチキン (Yuri Detochkin) 役により彼の喜劇俳優としての才が開花、大衆に広く知られるようになった。他にも『チャイコフスキー』(1969年) のピョートル・イリイチ・チャイコフスキー役、アンドレイ・コンチャロフスキー監督によるチェーホフ戯曲の映画版『ワーニャ伯父さん』役 (1970年) 、アンドレイ・タルコフスキー監督作『鏡』(1975年) のナレーター、アナトリー・エフロス(英語版)監督作『オン・サーズデー・アンド・ネバー・アゲイン(英語版)』(1977年) の老人、アレクサンドル・プーシキンの劇をもとに作られたミハイル・シュヴィッツェル(英語版)監督作『リトル・トラジェディーズ(英語版)』(1979年) のサリエリ役などを演じた。 1990年、スモクトゥノフスキーはロシアの映画賞であるニカ賞(英語版)の最優秀俳優賞を受賞。1994年8月3日水曜日、サナトリウムにて69歳で没した。1982年9月16日に新しく発見された小惑星のひとつが、彼に因んで "4926 スモクトゥノフスキー" と名付けられている。
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