旧病院棟の保存部分を含む区域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 23:43 UTC 版)
「聖路加国際病院」の記事における「旧病院棟の保存部分を含む区域」の解説
この区域は、「第1街区」と呼ばれる。保存部分はアントニン・レーモンド、ヤン・ヨセフ・スワガー、ベドジフ・フォイエルシュタインの3名のチェコ人建築家によって設計が進められたネオ・ゴシック様式の建物で、途中で設計者がJ.V.W.バーガミニーに変更されている。創立者トイスラーの出身地であるボストンのマサチューセッツ総合病院をイメージしてデザインされた。 礼拝堂のステンドグラスは、予算の関係から複雑な聖人画などは作れなかった。逆に抽象的な図像でキリスト教の殉教の歴史を象徴する画が配されている。漁船や魚の図像は築地市場のある土地を反映したものだが、それは同時に魚がローマのキリスト教弾圧の時代にキリスト教徒同士の合い言葉であり、漁船が聖ペトロ(人をすなどる漁師)を表している。 礼拝堂の前には床のタイルにハエやネズミなど、伝染病を媒介する動物、及びアラジンの魔法のランプ(迷信を象徴するもの)がレリーフとして彫られており、これらを足で踏みつける事が出来るようになっている。 新館に移転後はオルガンなどが設置され、現在は聖公会による礼拝や聖書朗読会、オルガンコンサートなどが行われている。また、日に3度(8時30分、12時、18時)鐘楼から賛美歌が流れ明石町一帯で聴く事が出来る。 かつて病棟があったときには、各階病棟から礼拝堂(旧館チャペル)に出ることができた。旧館には現在、入院病棟は無い。
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