旧・道とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 旧・道の意味・解説 

きゅう‐どう〔キウダウ〕【旧道】

読み方:きゅうどう

新しい道ができる以前からある古い道。新道


旧道

作者結城伸夫

収載図書逢魔が時物語
出版社小学館
刊行年月2004.8
シリーズ名小学館文庫


旧道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/15 17:48 UTC 版)

閉鎖された旧道の一例(滋賀県長浜市木之本町金居原の八草峠に至る国道303号旧道)
新道(左)と旧道(右)のトンネルが並んでいる(新潟県十日町市

旧道(きゅうどう)とは、古くからの幹線道路都市発達と共に交通ボトルネックとして問題視され、バイパス道路など他に新規開発されたものに置き換えられて主要道から外れた道路の総称・俗称。

概要

道の発達は古く馬車などが行き交うことで自然発生した街道などが、相互連結することで今日の道路網へと変化していったが、その過程で道の両脇には各種施設や民家などが集中、さらにスプロール現象郊外都市圏が成長すると、逆に道路としての拡張性が損なわれ、また他の生活道と連結されることで交通は煩雑化、渋滞が常態化するなど甚だ利便性が損なわれる。ことモータリゼーションの進行で自動車が普及(→大衆車)するとこういった渋滞は都市機能の麻痺にまで悪化することも珍しいことではない。

こういった事情により、機能性が著しく低下した道から自動車交通の機能だけを分離させたバイパス道や新道が設置され、都市を迂回したり郊外から整備された幅の広い道を使って一気に都市中心部に乗り入れられるようになった結果として、従来よりあった道が旧道になる。

その一方、野山を走る道路も例外ではなく、トンネル橋梁の工法など建設土木技術の発達に伴い、従来建設が不可能であった「より安全で快適に通行できる道」が建設された結果として、旧来の道が旧道となる場合もある。その一方で、旧道を利用する利便性が余りに乏しい場合は完全に利用されなくなって放棄されることもあり、これらは廃道と呼ばれ、「道」という形態の廃墟になる。

この旧道に共通する問題としては「狭くて歩道などを設置する余裕がない」や「民家や各種施設と隣接しており拡張工事ができない」や「曲がりくねっていたり、道の幅も一定でなく見通しが悪い」など自動車交通に向かない要素が見出せる。特に古くからの住宅街では住民の利害関係が複雑に絡み合い、道路の拡張工事も限界に達している場合もまま見られ、また山野では旧来の建設技術の限界から小半径のカーブが多く対面一車線で橋やトンネルも狭い傾向が見られる。

これら旧道は、新道やバイパス道に交通を振り分けることで交通量が低下する訳だが、これも一過性である場合も多く、例えば新道やバイパス道がさらに逼迫し、事故や渋滞が増えるようになると、抜け道として再び旧道の存在が注目を集めてしまい、交通量が飽和状態に陥ることもある。

そのほかの側面

こういった旧道だが、中には近代以前から存在していた道が存続していることもあり、石畳であったり、周囲に古い家屋が軒を連ねていたりと、風情ある時代の面影を残している場合もある。またかつての主要道として、その道すがらには地域の文化財文化遺産などが軒を連ねていることも珍しいことではない。

こういった地域を文化財や観光資源にするべく歴史保存地区にしようという取り組みも見られ、旧道を完全な歩道として車両の乗り入れを禁止にして観光開発するところもある。遊歩百選に選ばれた地域の中にも、こういった歩道として再開発された道が見られる。

また完全に歩道にしてしまうのではなく、などの近隣施設の行事に併せ一時的に旧道を封鎖して歩行者天国としてイベントに用いる場合もある。(神奈川県平塚市の七夕祭りなど)

関連項目


旧道(国道115号(旧))

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 15:48 UTC 版)

五十島トンネル」の記事における「旧道(国道115号(旧))」の解説

東蒲原郡阿賀町岩谷 - 東蒲原郡阿賀町五十島廃道五十島隧道にも旧道(五十島トンネル経由の現道の旧旧道)が存在する。ただし道路崩壊が非常に激しく通行不能となっている。

※この「旧道(国道115号(旧))」の解説は、「五十島トンネル」の解説の一部です。
「旧道(国道115号(旧))」を含む「五十島トンネル」の記事については、「五十島トンネル」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「旧・道」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「旧道」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「旧・道」の関連用語

旧・道のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



旧・道のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの旧道 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの五十島トンネル (改訂履歴)、真鶴道路 (改訂履歴)、島根県道21号松江島根線 (改訂履歴)、栗子峠 (改訂履歴)、二居道路 (改訂履歴)、津川バイパス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS