日本でのファウンデーションシリーズ
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「ファウンデーションシリーズ」の記事における「日本でのファウンデーションシリーズ」の解説
1968年に第1巻が中上守訳『銀河帝国衰亡史』として、ハヤカワSFシリーズより出版された。同じく1968年から1970年にかけて、3部作が厚木淳訳『銀河帝国の興亡』全3巻として創元推理文庫より出版された。また、1970年には第1巻が野田昌宏の訳によるジュブナイル版『滅びゆく銀河帝国』が集英社より出版されている。 第4巻『ファウンデーションの彼方へ』は1984年に岡部宏之訳で早川書房から出版されており、同年には3部作が新たに岡部訳で『銀河帝国興亡史』全3巻として出版された。以後の巻は「新・銀河帝国興亡史」3部作を含めて早川書房より出版されており、全て文庫化されている。 なお、この『ファウンデーションの彼方へ』は早川書房からの出版より先に、旺文社から出版されていた月刊科学誌『オムニ』の1983年1月号に『ファウンデーションの果てに』として厚木淳による部分訳が掲載されている。 惑星ターミナスが資源に乏しく、科学技術を発達させることで勢力を伸ばした点が、戦後の日本と同一視されることがある(『ファウンデーション』岡部宏之訳、早川書房〈ハヤカワ文庫〉、1984年、353頁、「訳者あとがき」での訳者の見解。もっとも、執筆年代からアシモフ自身の意図はなかったはずであることも記している)が、後年のターミナスが軍事力による覇権主義に転じたことへの考察はない。 眉村卓の『司政官シリーズ』の世界観は、本シリーズやトランター・ノヴェルより多大な影響を受けている。ただし、こちらは当初よりロボットが登場している。 オウム真理教が、第三次世界大戦後の世界に仏法やさまざまな文明等を残すための計画「シャンバラ化計画」を仏教的ファウンデーションであるとし、ファウンデーションという言葉をアシモフの小説のように知識の避難所という意味で使用している。
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