旅の芝居一座の関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/16 00:42 UTC 版)
一二三(ひふみ) 新吾が篝の策略で、摩利が自分のことを好きだと解り、失踪した後に、世話になる旅の芝居一座の少女。両親がいなく子供のころからいろんなところを奉公に周り苦労しており、旅の一座でやっと安住していた時に新吾に出会い一目ぼれをする。子供のころから苦労の連続のため、新吾が摩利を好きだとわかっていても、姫花と違い動揺せず姫花に敗北感を味わわせる。 だが新吾への思いは相当なもので、新吾が欧州に留学した時に、船で密航して追いかけてその際、夢殿に出会い彼のメイドとして同行して新吾と再会するも、新吾が今度はドリナと結ばれたと知った後は摩利に「自分は苦労は慣れているから、何も望まないし期待しない」といい摩利をうならせたりする。常にどんな目にあっても一途に新吾を思い続け、新吾のために欧州で看護師の資格も取り、日本に帰ってからは新吾の診療所で働き、ドリナと別れた新吾の妻になり、子供も二人産む。「きゃーん」というのが口癖。 容姿は歯並びは悪いが(渡欧後、歯並びの矯正をする)、顔立ちは可愛く髪型はオカッパ性格は活発でハキハキしているが、苦労人なので常に人をたてて我慢することにたけている。 さよ子(さよこ) 一二三が世話になっている旅の一座の女性で、一二三が姉のように慕っている。新吾が一座に世話になっている時に、かって恋人だったが別れた、月夜麿のことを新吾から聞かされ泣いてしまい。新吾が帰った時に麿に知らせ麿はさよ子に会いにいき、二人はよりを戻し、やがて結婚する。 容姿は落ち着いて大人びた美人で、性格はしとやかでおっとりして、少々抜けてるところがあり、しっかり者の一二三に助けてもらってたりしている。新吾はその様子に摩利に世話を焼かれる自分を重ね、ぎくりとすることもあった。 夢太郎(ゆめたろう) 旅の一座の看板俳優。一見紫乃に良く似た遊び人風だが、摩利との同性愛に悩む新吾に、肉欲の問題を打ち明けられると「人間なら当然誰に恥じることもない」とアドバイスをして、新吾を納得させる(ただし同性愛とは知らずに言った)。 一座の看板女優お蝶と恋人同士。彼とお蝶と年配の男性の座長が、摩利との関係に悩む新吾に的確なアドバイスを送る人物で、新吾の立ち直りに一役買った。
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