新潮文庫nex
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新潮文庫創刊100年を迎えるに当たり、2014年8月28日、新潮文庫の中の1シリーズとして刊行開始。初回配本は河野裕『いなくなれ、群青』、雪乃紗衣『レアリアI』、竹宮ゆゆこ『知らない映画のサントラを聴く』、神永学『革命のリベリオン 第I部 いつわりの世界』、朝井リョウほか『この部屋で君と』、神西亜樹『坂東蛍子、日常に飽き飽き』の6点。nexには、これまでの新潮文庫がカバーできていなかった次の領域と、ライトノベルや漫画の次に手に取れる小説という2つの意味が込められている。ライトノベルとは一線を画し、キャラクター性と物語性(文学性)をあわせ持ったエンターテインメントを目指すとされ、主にライト文芸を扱っている。書き下ろしや新潮社刊の単行本の文庫化の他、新潮ミステリー大賞の最終候補作 や『yom yom』に連載されたもの、他社から出版されていた作品の再刊も収められている。使われている書体は、岩田オールド明朝体。使われている本文用紙は、パスピエクリーム 66.3g/m2。スピンはついていない。インターネット上に発表されている小説を対象とした新潮nex大賞という新人賞が設けられ、受賞作はこのシリーズに収録されている。ロゴは川谷康久によりデザインされた。2015年、創刊からの1年間で最も読者を惹きつけた作品を決める新潮文庫nex総選挙2015が行われる。河野裕『いなくなれ、群青』が2015大学読書人大賞を受賞している。
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