新清水トンネル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 04:57 UTC 版)
戦後の経済成長で新潟への交通量が増え、これに対応するため上越線の複線化が実施された。新清水トンネルは群馬側のループトンネル下の新湯檜曽信号場(現在の湯檜曽駅)から掘削され、途中土合駅を通り、清水トンネルとほぼ同じく土樽駅手前で地上に出るルートが取られた。 湯檜曽駅(下りホーム)は群馬側から新清水トンネルに入ってすぐの所にある。また土合駅(下りホーム)は新清水トンネル中に設けられ、地上の駅舎までは計486段の階段で連絡する構造になっている。 「岩ハネ」と呼ばれる岩盤の剥離現象に悩まされて工事は難航し、湯檜曽駅付近掘削中には温泉湧出に遭遇した。その結果、泉脈の水圧低下に伴い周辺温泉街から苦情が出たため、コンクリートで湧出部を塞いだ。難工事ではあったが、技術の進歩もあり清水トンネルの約半分の工期で完成した。 新清水トンネルの完成により、清水トンネルは上り(東京方面)専用、新清水トンネルが下り(新潟方面)専用となった。 土合駅内の長岡方面の下り地下ホームに進入する長岡行き普通電車(2008年1月2日) 新清水トンネル内にある土合駅下りホーム もともとは待避線があり通過待ちができる構造だったが、現在は1面1線となっている(2009年5月)
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