新所沢パルコ
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新所沢PARCO Shin Tokorozawa PARCO |
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新所沢PARCO+Let's
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店舗概要 | |
所在地 | 〒359-1111 埼玉県所沢市緑町1丁目2-1[1][2] |
開業日 | 1983年6月23日[3] |
閉業日 | 2024年2月29日[1][2] |
敷地面積 | 約60,000 m2 |
商業施設面積 | 約39,000 m2[1][2] |
営業時間 | 10:00 - 20:00 |
最寄駅 | 新所沢駅 |
最寄IC | 所沢インターチェンジ |
外部リンク | https://shintokorozawa.parco.jp/ |
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新所沢レッツシネパーク |
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情報 | |
開館 | 1983年6月23日 |
閉館 | 2024年2月29日 |
収容人員 | (3スクリーン)331人 |
運営 | 東京テアトル |
所在地 | 〒359-1111 埼玉県所沢市緑町1丁目2-1 新所沢PARCO Let's館4階 |
新所沢PARCO(しんところざわパルコ)は、埼玉県所沢市緑町に所在する、J.フロント リテイリング傘下の株式会社パルコが運営していたファッションビル。西武新宿線新所沢駅西口に位置していた[4]。
概要
新所沢への出店は、1975年に関係者を通じて打診があったが、パルコとしても将来の首都圏郊外地域の人口増に伴い、本格的な郊外型店舗対策が必要とされること[5]、また1971年に新所沢に西友が出店していたり[6][7]、所沢駅前に計画の再開発ビル「ワルツ所沢」にも西武百貨店の出店計画があったことから、セゾングループのイメージからも相乗効果が期待できるとして、1976年には出店が決定された[5]。
新所沢PARCOは、パルコにとって初の本格的な郊外大型店であり、その立地特性、居住者特性からニューファミリーに主力顧客層が設定され、物販施設、文化的施設、情報発信機能を兼ね備えた総合生活センターとして店舗を構築することになった[8]。具体的には、従来の衣料品中心のテナント構成から、衣料品、食品、住宅インテリアまで含めた幅広いテナント構成となり、都心部のような嗜好性の強い商品では来店客数や来客頻度の増加が見込まれないとの予測から、日常性の強い食品、日用雑貨分野の強化が図られた[8]。また、広域商圏から集客や店舗滞留時間の延長を目的として、映画館、レジャー施設、レストランなど各種サービス機能の設置が行われた[8]。
店舗設計上、新所沢PARCOは「PARCO館」と「Let's館」との2棟体制となった[9]。PARCO館には、従来の婦人ファッションを中心としたテナントを集積し、Let's館には郊外生活者の多様なライフスタイルに対応するティーンズファッション、リビング雑貨、ブックセンター、ホビー用品、映画館など、従来のパルコにはない新しい分野のテナントが集積された[8]。PARCO館とLet's館の間には、カナダのイートンセンターを模して、半円形のガラス屋根(ガレリアドーム)が設置され、公共空間の演出がなされた[10]。地下フロアには食品売場が設けられたが、これは郊外生活者の日常生活への対応という視点で設けられたもので、パルコとしては初の試みとなった[10]。面積が6万m2あり、開業当時の郊外小売店舗としては最大規模を誇っていた。[要出典][要説明]。
隣駅[11]の所沢駅前には、セゾングループの中核であった西武百貨店所沢店[12]や、西友所沢駅前店[13]も出店し、西武鉄道の本拠地であるため旧セゾングループ及び西武グループ総出の体制となっていた[14][15]。
閉店
J.フロント リテイリングは、所沢駅周辺や郊外での競合店の増床や新規開業[1][2]、所沢駅周辺で進められている大規模再開発[14][15][16][17]の影響や[1][2]、開業後37年を経過した施設の老朽化などを理由に[1][2]、新所沢PARCOを2024年2月29日をもって閉店した[1][2][18][19]。西武新宿線・西武池袋線沿線に出店するパルコの郊外型店舗は、新所沢PARCOが閉店したため、ひばりが丘PARCO(東京都西東京市)の1店だけとなった。
所沢駅周辺では、「ワルツ所沢」に出店する西武百貨店所沢店が2019年11月14日に西武所沢S.C.としてリニューアルオープン[20]。2018年から2020年にかけては、駅ビル「グランエミオ所沢」[21][22]、2024年9月24日には、駅西口の西武所沢車両工場跡地に「エミテラス所沢」もオープンした[23]。こうした商圏内での競争激化を受け、選択と集中によるグループ全体の持続的成長のため、親会社のJ.フロント リテイリングは新所沢パルコの撤退を決定した[18]。
跡地には、商業施設とマンションが建設され、市の子育て支援施設も設置される予定。開発はヤオコー、長谷工コーポレーション、大栄不動産の3者で進め、2030年3月までの完成を目指す[24]。
沿革
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店内構成
PARCO館
- 地下1階 - パルコフードテラス[9]
- 1階 - ファッション&バラエティ[9]
- 2階 - レディスファッション&グッズ[9]
- 3階 - ファミリー/インテリア&リビンググッズ[9]
- 4階 - カルチャースクール/ライフスタイル[9]
- 5階 - フィットネス ビューティ&スクール[9]
- エステティックサロン、メンズエステ[9]
- フィットネスジム、個別指導塾[9]
- 屋上階 - スポーツ[9]
Let's館
- 地下1階 - サウンド&バラエティグッズ/ライフスタイル[9]
- 1階 - ファッション&レストラン[9]
- 2階 - インテリア&リビンググッズ/ファミリーウェア[9]
- 3階 - カルチャー&スポーツ[9]
- 4階 - 映画館[9]
- 新所沢レッツシネパーク[9][27]。パルコ直営で開館するが、1993年に東京テアトルに移管。3スクリーンで市内唯一の映画館だった。
アクセス
脚注
- ^ a b c d e f g h 『新所沢パルコの営業終了について』(PDF)(プレスリリース)パルコ、2021年2月24日。オリジナルの2021年2月24日時点におけるアーカイブ 。2021年2月24日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “株式会社パルコ 津田沼・新所沢パルコの営業終了に関するお知らせ”. J.フロント リテイリング (2021年2月24日). 2021年2月25日閲覧。
- ^ a b “価値創造の歴史 PARCO 50年目の新しいパルコ。”. パルコ株式会社. 2020年8月28日閲覧。
- ^ a b c d “アクセス・駐車場”. 新所沢PARCO. パルコ. 2021年2月26日閲覧。
- ^ a b セゾンの歴史 変革のダイナミズム 下巻 1991, p. 496.
- ^ セゾンの活動 年表・資料集 1991, p. 508.
- ^ “西友新所沢店 - 店舗詳細”. SEIYU. 合同会社西友. 2021年2月26日閲覧。
- ^ a b c d セゾンの歴史 変革のダイナミズム 下巻 1991, p. 497.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg bh bi bj bk bl bm bn bo bp bq br bs bt bu “フロアガイド”. 新所沢PARCO. パルコ. 2021年2月26日閲覧。
- ^ a b セゾンの歴史 変革のダイナミズム 下巻 1991, p. 498.
- ^ 1987年5月28日、所沢駅~新所沢駅間に航空公園駅が開業したため、現在の所沢駅は2駅隣。
- ^ “西武所沢S.C.”. 西武・そごう. 株式会社そごう・西武. 2021年2月26日閲覧。
- ^ “西友所沢駅前店 - 店舗詳細”. SEIYU. 合同会社西友. 2021年2月26日閲覧。
- ^ a b “6:戦後の商業地としての発展 ~ 所沢”. このまちアーカイブス. 三井住友トラスト不動産. 2021年2月26日閲覧。
- ^ a b “再開発真っ只中「西武の城下町」所沢の栄枯盛衰 | 埼玉のナゾ”. 東洋経済オンライン. 東洋経済新報社 (2019年9月13日). 2021年2月26日閲覧。
- ^ “7:住宅都市化と再開発 ~ 所沢”. このまちアーカイブス. 三井住友トラスト不動産. 2021年2月26日閲覧。
- ^ “中心市街地”. 所沢市. 2021年2月26日閲覧。
- ^ a b “J.フロントリテイリング/津田沼・新所沢パルコを閉店”. 流通ニュース. 株式会社ロジスティクス・パートナー (2021年2月24日). 2021年2月26日閲覧。
- ^ “新所沢パルコ閉店へ…そごう、丸広、矢尾に続き 宇都宮同様、跡地利用に時間かかるか…理由「パルコ仕様」”. 埼玉新聞 (2021年2月24日). 2021年2月26日閲覧。
- ^ “西武所沢S.C. 2019年11月14日(木)グランドオープン!テナントは?最新情報も!”. 出店ウォッチ (2020年11月3日). 2021年2月26日閲覧。
- ^ “グランエミオ所沢 2018年3月2日(金)開業!第1期 全77テナント一覧!”. 出店ウォッチ (2019年11月3日). 2021年2月26日閲覧。
- ^ “グランエミオ所沢 2020年9月2日(水)第2期開業!全48テナント一覧!最新情報も!”. 出店ウォッチ (2020年12月2日). 2021年2月26日閲覧。
- ^ “シティタワー所沢クラッシィ 商業施設 2021年春開業予定!テナントは?最新情報も!”. 出店ウォッチ (2020年11月3日). 2021年2月26日閲覧。
- ^ “新所沢パルコ跡地…商業施設とマンション建設へ ヤオコー、長谷工コーポレーション、大栄不動産の3者で開発を進める見通し 5月から解体作業が始まる 2030年3月までに完成予定”. 埼玉新聞 (2025年6月17日). 2025年6月29日閲覧。
- ^ a b “埼玉県民なら行ってろ! 「翔んで埼玉」と新所沢パルコが自虐コラボ”. 埼玉新聞 (2016年4月21日). 2021年2月26日閲覧。
- ^ “ロッテリア 新所沢パルコ店 (新所沢/ハンバーガー)”. 食べログ. 2021年2月26日閲覧。
- ^ “新所沢レッツシネパーク | 他のどこにもないここにしかないがある映画館”. 新所沢レッツシネパーク. テアトルシネマグループ. 2021年2月26日閲覧。
参考文献
- 由井常彦 編『セゾンの歴史 上巻 変革のダイナミズム』リブロポート、1991年6月。ISBN 978-4845706242。
- 由井常彦 編『セゾンの歴史 下巻 変革のダイナミズム』リブロポート、1991年6月。 ISBN 978-4845706259。
- セゾングループ史編纂委員会 編『セゾンの活動 年表・資料集 (Serie SAISON 3)』リブロポート、1991年11月。 ISBN 978-4845706266。
- 由井常彦、田付茉莉子、伊藤修『セゾンの挫折と再生』山愛書院、2010年3月。 ISBN 978-4434143137。
外部リンク
- 新所沢PARCO
- 新所沢レッツシネパーク
- 『新所沢パルコの営業終了について』(PDF)(プレスリリース)パルコ、2021年2月24日。オリジナルの2021年2月24日時点におけるアーカイブ 。2021年2月24日閲覧。
- 新所沢パルコのページへのリンク