新型ブロック IV
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:26 UTC 版)
「トマホーク (ミサイル)」の記事における「新型ブロック IV」の解説
海軍力を著しく増強し、A2/ADに対応した長距離対艦ミサイルの開発に取り組んでいる中国人民解放軍海軍を念頭に置いた水上艦艇攻撃力強化の一環として次世代対艦型トマホークの開発が行われており、2021年には運用に入るとみられている。これは海軍攻撃対艦兵器(Navy’s Offensive Anti-Surface Warfare、OASuW)が運用に入るまでの繋ぎとみられており、アップグレードされた通信システム、新しい多機能弾頭、マルチモードセンサスイートの挿入が計画されている。センサーについては移動する目標を破壊するために新しいパッシブ・アクティブシーカーと高速プロセッサからなる統合スイートが開発されている。同様の計画として、スタンダード艦対空ミサイルであるSM-6に対艦能力を付加する事も検討されている。 2014年に、ソフトウェアアップグレード試験が行われており、前例のない高高度飛翔からの垂直突入や潜水艦から発射された飛行中のトマホークを別の管制センターからデータリンクで目標変更する等の試験が行われた。2015年には、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「キッド」から発射された新型トマホークが、F/A-18E/Fから情報更新を受けつつ飛翔し、移動する標的艦に命中させることに成功している。2016年、米国防省は対艦オプションの多様化を目標に、2017年度予算でLRASMやAARGM-ERの開発を加速させると共に、改良トマホークや対艦型SM-6への投資を重視していくと発表した。他、貫通力をより高めるJMEWS(Joint Multiple Effects Warhead System)の開発計画もリスク精査を行っている段階である。
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