新型ロンドンバスの競争入札
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「ライトバス・ニュールートマスター」の記事における「新型ロンドンバスの競争入札」の解説
ロンドン市長候補のボリス・ジョンソンは原則としてオートカー誌・キャポコ設計案に立ち返り、2008年の選挙で選出された場合には新型ルートマスター開発のための公式の設計公募を実施することを公約した。ジョンソンは2008年5月4日の選挙に勝利し、2カ月後の7月4日に新型ロンドンバスの公募を発表した。 ロンドン交通局が主導したこの公募には、考慮に値すると考えられる案を提出する企業と一般人の双方から受け付けられた。この公募には全体概念とコンセプトに関する理想カテゴリーとより具体的な設計に関するデザインカテゴリーの2つのカテゴリーが設けられ、両カテゴリー共に車両全体とバスの一部への提案の双方が応募可能であった。 理想カテゴリーでは後部開放式プラットフォームともう一つのドア付き乗降口を備える2階建バスの想像力溢れる提案が求められた。デザインカテゴリーでは、少なくとも一つの車内階段、後部開放式プラットフォーム、もう一つのドア付き乗降口、運転手と車掌の2名乗車、72名分の座席と立ち席を備える低床の赤色2階建バスの具体的な設計が求められ、後者では必須条件一覧を満たすことと共に「実用的で経済的、量産に移行できる可能性」があることが要求されていた。この公募では賞金£2万5,000の最優秀賞をはじめとするいくつかの賞が用意されていた。 主要な案には2008年10月に公開され、メディアの注目を集めた「スマイリーバス」("smiley bus")(正式名称H4・H4グループによる設計)の他、フューチャー・システム(Future Systems)提案の水素燃料で走る「スペースエイジ」("space age")、フォスター・アンド・パートナーズのグラスルーフの提案モデルなどがあった。締め切りまでにデザインカテゴリーに225、理想カテゴリーに475の応募があり、TfL幹部2名、ロンドンバス社幹部2名、外部の審査員1名とアレクサンダー・デニス社(バスメーカー)元営業担当取締役1名の合計6名による審査を経て2008年12月19日に結果が発表された。 車両全体のデザインカテゴリー部門の最優秀賞£2万5,000は、バス・トラックのデザイン事務所であるキャポコ・デザインからの提案と建築事務所フォスター・アンド・パートナーと自動車メーカーのアストンマーティンとの共同提案という2つの応募作品の間で分配された。
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