AARGM-ER
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 07:59 UTC 版)
「AGM-88 (ミサイル)」の記事における「AARGM-ER」の解説
AARGM-ER(Advanced Anti-Radiation Guided Missile - Extended Range, 先進対電波源誘導ミサイル射程延長)は、AGM-88E AARGMのエンジンと誘導システム、弾頭を新型に交換するものである。特にエンジンに関しては2段階推進方式とインテグラル・ロケット・ラムジェットの2種類が検討されていた。前者は20-50%の射程改善、後者は射程が2倍になる。予算の示唆するところでは海軍は2段階推進を選んだとされている。また、RFIにおいてF-35のウェポンベイへの装備も要求されている。 オービタルATKのAARGM-ERの設計コンセプトは、接近阻止・領域拒否(A2/AD)環境における高度な機能に対するAARGMの運用効率を向上させるための米海軍(USN)の要件に対応することを特に意図しており、海軍のNIFC-CAイニシアチブの一環として、AARGM-ERは、A2/AD環境での沿岸海域で競争している戦闘空間での運航と制御を可能にすることを目的としている。 採用された設計コンセプトによれば、AARGM-ERは尾部に新たに設計された動翼を装備し、飛行中の抗力を低減、ミサイルの中央部に位置する動翼は、完全に除去されなければならないとしている。中央動翼の除去はミサイルのステルス能力にも寄与することができると推測される。また、縦方向に向けられたストレーキを追加して、揚力を提供しながら抵抗をさらに減少させている。その他ミサイルの高速飛行のために必要とされるサーモス・バリア/熱シールドがコンセプトに含まれている。 2016年から2020年にかけて2.67億ドルの資金を投じて開発を行う予定である。
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