LRASMとは? わかりやすく解説

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LRASM

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/09/15 04:06 UTC 版)

AGM-158C LRASM
種類 対艦ミサイル
巡航ミサイル
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
設計 アメリカ海軍, DARPA
製造 ロッキード・マーティン
性能諸元
射程 約900km[1]
飛翔速度 亜音速
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長距離対艦ミサイル(英語: Long Range Anti-Ship Missile, LRASM)は、アメリカ海軍と国防高等研究計画局(DARPA)により開発されている対艦ミサイル・巡航ミサイル。ハープーンの後継として計画されており、生産はロッキード・マーティン社によって行われている[2]。

概要

LRASM(エルラズム)は、GPSや戦術データ・リンクなど外部の情報システムとの連接が絶たれた状態においても、ミサイル搭載の測的システムにより自律的に攻撃を実施できることが求められている。この測的システムは、AI(人工知能)による明確な目標識別、移動目標に対する精密攻撃、敵対的環境における初期目標の確立能力を有するものとされている。これにより、このミサイルは、敵のハードキルを回避しうるよう設計されている[3]。

従来、この種のミサイルの終末誘導にはレーダーを用いることが多かったが、LRASMは、BAEシステムズが開発したRF受信機と画像赤外線を統合した複合シーカーを用いており、目標が発している対空レーダーなどの電波をもとにミサイルを誘導する。そのため、敵の対空レーダーが動作している限りは確実に目標を捉え続けることができ、敵の欺瞞手段により妨害されることがない[4]。

開発は2つの異なる設計案に基づき、2009年より開始された。漸進策として開発されたLRASM-Aは、ロッキード・マーティン社の長距離空対地ミサイルであるAGM-158 JASSM-ERの弾体設計を流用した亜音速巡航ミサイルであり、同社を主契約者としている[5]。LRASM-Bは、より先進的なものとして計画され、ロシア・インド共同開発のブラモスと同様にラムジェットエンジンによる超音速性能を狙っていたが、2012年1月にキャンセルされた。模擬弾によるLRASMのセンサー部の試験は2012年5月より開始されており、また、2013年中に3回の空中発射試験[6](うち1回はB-1B爆撃機を母機とする[7])が、2014年中に2回の地上/水上発射試験が予定されている[8]。

2015年、LRASMはAGM-158Cの型式番号を与えられた。2018年、LRASMは初期作戦能力を獲得した。

LRASMは、B-1BやF/A-18E/F、F-35Cなどの航空機のほか、アメリカ海軍や海上自衛隊など各国の水上戦闘艦に広く搭載されているMk.41VLSからの運用にも対応する予定である[9]。

運用国

オーストラリアの旗 オーストラリア
オーストラリア空軍[10]
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
アメリカ海軍[11]
アメリカ空軍[12]

脚注

  1. ↑ 長距離巡航ミサイルに関する質問主意書
  2. ↑ “DARPA - Tactical Technology Office (TTO)” (2010年5月21日). 2011年4月27日閲覧。
  3. ↑ “Next Generation Missiles - LRASM” (2010年11月18日). 2010年11月18日閲覧。
  4. ↑ 『F-35はどれほど強いのか』SBクリエイティブ株式会社、2018年7月25日、150頁。
  5. ↑ “Lockheed Snags DARPA Anti-Ship Missile Award”. 2010年11月14日閲覧。
  6. ↑ Ewing, Philip (2012年7月3日). “The Navy’s advanced weapons shopping list”. Military.com.
  7. ↑ “B-1B To Test New Offensive Anti-Surface Missile”. Defense Update. 2013年3月6日.
  8. ↑ “Long Range Anti-Ship Missile (LRASM)”. DARPA (2012年). 2012年8月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年6月30日閲覧。
  9. ↑ “LRASM / Long Range Anti-Ship Missile”. 2010年11月14日閲覧。
  10. ↑ Luck, Alex (2026年9月14日). “Australian Air Force Declares IOC For LRASM, JASSM” (英語). Naval News. 2026年9月15日閲覧。
  11. ↑ “ロッキードマーティン、戦闘機F-35Bに対艦ミサイルLRASMを搭載して飛行試験を初実施”. Jディフェンスニュース(自衛隊・防衛省のニュース) (2025年3月14日). 2026年9月15日閲覧。
  12. ↑ JSF. “台湾有事の勝利の鍵:アメリカ空軍のB-2ステルス爆撃機がLRASM対艦ミサイルで撃沈演習を初実施(JSF) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2026年9月15日閲覧。

関連項目

映像外部リンク
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