新アレクサンドリア図書館とは? わかりやすく解説

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新アレクサンドリア図書館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 09:21 UTC 版)

新アレクサンドリア図書館。壁に刻まれているのは、世界各国の文字である
地図

新アレクサンドリア図書館(しんアレクサンドリアとしょかん、: Bibliotheca Alexandrina)は、古代アレクサンドリアに古代最大かつ最高の学術機関として栄え、その後、戦火と略奪によって失われたアレクサンドリア図書館を甦らせ、古代の学問と博識の中心地としての輝きを取り戻そうと、ユネスコとエジプト政府が共同で建設した巨大な図書館兼文化センターである。

概要

古代アレクサンドリア図書館の喪失から1500年以上経った2001年8月1日アレクサンドリア市北部のかつて図書館があったとされる場所に再建された。歴史上のアレクサンドリア図書館の最盛期より少ない蔵書数40万冊からの出発だが、最終的には800万冊の大図書館を目指しているという。インターネットを駆使し、エジプトやアラブなど地中海諸国の文化文物に関する情報も収集している。インターネットアーカイブが収集した情報のコピーも保管している。

図書館の建物は11階建てで、総面積約8万5000平方メートルの巨大な建築構造。建造費は約2億ドルを費やした。そのユニークな意匠は1989年にエジプトが開催した図書館設計のコンペでノルウェーの設計事務所スノヘッタが数百もの候補の中から勝ち取ったもので、直径160メートルの斜めに切り取られた巨大な円柱が地面に埋もれているという特異な形状をしている[1]。蔵書の大部分は地下の書庫に収められる。

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脚注

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  1. ^ MdN編集部 『一度見たら忘れない奇跡の建物 異彩を放つ世界の名建築100』エムディエヌコーポレーション、2017年、127頁。ISBN 978-4-8443-6644-7 

関連項目

外部リンク

座標: 北緯31度12分32秒 東経29度54分33秒 / 北緯31.2089度 東経29.9092度 / 31.2089; 29.9092


新アレクサンドリア図書館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 03:00 UTC 版)

アレクサンドリア図書館」の記事における「新アレクサンドリア図書館」の解説

詳細は「新アレクサンドリア図書館」を参照 古代アレクサンドリア図書館現代復活させるという着想1974年当時アレクサンドリア大学英語版学長のロトフィ・ドウィダー(Lotfy Dowidar)によって初め提案された。1986年5月エジプトUNESCO理事会国際機関によるこの計画実現可能性調査実施許可要請した。これはUNESCO調査開始と、計画実現向けた国際社会参与に結びついた。1988年からUNESCOUNDPはこの図書館のための国際設計競技支援行ったエジプトは4ヘクタール土地をこの図書館のために提供しアレクサンドリア図書館のための国家高等委員会the National High Commission for the Library of Alexandria)を設立したエジプト大統領ホスニー・ムバーラクはこの事業個人的な関心持ち計画遂行多大な貢献をした。新アレクサンドリア図書館(ビブリオテカ・アレクサンドリーナ、Bibliotheca Alexandrina)は2002年完成し古代アレクサンドリア図書館記念する現代図書館文化センターとして機能している。アレクサンドリア大図書館の使命受け継ぎ、この新アレクサンドリア図書館もまた、学生に高度に専門的な大学院学位取得させるための学校であるInternational School of Information ScienceISIS)を併設している。その目的エジプト全中東における図書館専門職員訓練することである。

※この「新アレクサンドリア図書館」の解説は、「アレクサンドリア図書館」の解説の一部です。
「新アレクサンドリア図書館」を含む「アレクサンドリア図書館」の記事については、「アレクサンドリア図書館」の概要を参照ください。

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