新しい株主とサイラス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 00:51 UTC 版)
「チキータ・ブランド」の記事における「新しい株主とサイラス」の解説
1992年、チキータ・ブランドは2.84億ドルの赤字を計上した。そこで大掛かりなリストラに手をつけ、1995年コスタリカ事業を売り払い、同年12月に精肉部門をスミスフィールド・フーズへ6千万ドルで売却した。この安い価格に加え、欧州連合との貿易摩擦に苦しんでいたこともあり、業績は改善されなかった。1996年、チキータ・ブランドはリストラとしてホンジュラスのプランテーション労働者100家族を住み込み家屋から追い出した。人権委員会とカトリック教会が違法行為として糾弾したが、チキータ・ブランドは合法と主張して譲らなかった。1997年春からは世界貿易機関がEUクオータ制度に攻撃を加えるようになった。チキータ・ブランドは同年だけわずかな黒字を計上したが、翌年は台風に打ちのめされた(Hurricane Mitch)。EUクオータのせいで13億ドルも売上げを減らされていると主張、2000年に売上げ22.5億ドルと9480万ドルの赤字を計上した。2001年春に欧米双方が和解し、クオータ制度がゆくゆくは廃止されることとなった。しかし同年11月にはチキータ・ブランドが民事再生法の適用を申請した。2002年3月、債権者が保有する7億ドルの社債を95%分の新株に交換するという、画期的な整理が行われた。本当に、これまでの株主は持分を5%に圧縮されてしまったのである。新しい会長兼社長にブーズ・アレン・ハミルトン副会長であったサイラス(Cyrus F. Freidheim, Jr.)が選ばれた。
※この「新しい株主とサイラス」の解説は、「チキータ・ブランド」の解説の一部です。
「新しい株主とサイラス」を含む「チキータ・ブランド」の記事については、「チキータ・ブランド」の概要を参照ください。
- 新しい株主とサイラスのページへのリンク