新しい星座
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 06:49 UTC 版)
それまで、長らく 『アルマゲスト』 に収録されている 「プトレマイオスの星表」 の星座、いわゆるプトレマイオスの48星座が伝統的に使われてきた。『ウラノメトリア』 には、「プトレマイオスの星表」 には収録されていない天の南極付近の星々と星座が描かれている。その新しい星座のことをバイエル星座という。バイエル星座は次のとおり。 インドのみつばち座(「インドの鳥」 の誤記とされる。現行名はふうちょう座) みなみのさんかく座 インディアン座 カメレオン座 きょしちょう座 くじゃく座 しいら座(日本ではかじき座と呼ばれる) つる座 ほうおう座 とびうお座 みずへび座 みつばち座(後にはえ座に改名) また、これらバイエル星座と呼ばれるものの他にも、次のような新しい星座が見られる。 ベレニーケーの髪の毛座(麦の束座) リンゴの枝座 ガニメデス座 十字架座 はと座 バイエル星座は学術用語として、『学術用語集 天文学編』 の1994年版に収録されている。ところが、1980年代頃から英語圏ではこれらの星座がバイエルの設定ではないことから 「カイザーとハウトマンの星座」 と呼ばれている。日本でも、1990年になって金井三男がこの表現を使っている。ただし、これらの星座の中には、カイザーやハウトマンが航海したことのない南米原産のオオハシ(きょしちょう座のこと)が含まれていたり、南洋航海とは関係のない鶴や伝説上の幻獣であるフェニックスが見られることから、設定者は別にいるのではないかとも考えられている。
※この「新しい星座」の解説は、「ウラノメトリア」の解説の一部です。
「新しい星座」を含む「ウラノメトリア」の記事については、「ウラノメトリア」の概要を参照ください。
- 新しい星座のページへのリンク