文化財時代(2009-)
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「旧鳥羽小学校校舎」の記事における「文化財時代(2009-)」の解説
学校としての利用を終了すると、旧校舎は暫定的に民俗資料や文化財の保管庫として利用することになった。鳥羽小の堅神町への移転により、旧校舎は保存・活用が検討され、旧鳥羽小学校活用検討準備委員会(2009年=平成21年)、旧鳥羽小学校活用検討委員会(2010年=平成22年)で議論が行われた結果、郷土資料館、民間団体による活用、防災時の避難施設とする方針が示された。この間、2009年(平成21年)7月18日に鳥羽小同窓会などの主催により親子写生会と撮影会が開かれ、2010年(平成22年)1月15日、登録基準の「造形の規範となっているもの」を満たすものとして、日本国の登録有形文化財(建造物)に登録された。登録番号は第24-0086号である。 これを受け鳥羽市当局は2011年(平成23年)度に耐震診断を実施し、2015年(平成25年)3月に「旧鳥羽小学校校舎保存活用計画」を策定した。この計画では、「当初の姿を守りながら展示施設・社会教育施設としての機能を持たせる」ことを基本とし、校舎内の各部屋を、当初の姿をそのまま残す「保存部分」、姿を維持する「保全部分」、活用のために整備する「整備・活用部分」に区分し、活用に向けては一般公開する「公開部分」、バックヤードとして利用する「非公開部分」、立入禁止区域の「封鎖部分」に分類した。また鳥羽小の移転により、鳥羽城の史跡公園としての整備が可能となり、三の丸跡や城山遊歩道が整備された。例えば、2013年(平成25年)に行われた発掘調査では、九鬼嘉隆の築城当時の石垣や絵図に記録されていた大井戸が発見された。
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