放送を取り巻くトラブル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:15 UTC 版)
「ひぐらしのなく頃に (アニメ)」の記事における「放送を取り巻くトラブル」の解説
本作品では当初6つの放送局が本作を放送していたが、諸般の事情(後述)により数局が放送を打ち切る事態が発生した。 東海テレビは9月21日の第12話放映を急遽休止し、その後正式に打ち切りを決定 テレビ埼玉は10月2日の第13話放送をもって放送を打ち切り(同話本編終盤で『今回で放送を休止します』の告知テロップを出し、その後、同局の公式サイトからも番組紹介が削除された) 打ち切りの理由は両局とも明確にはしていないが、同年9月17日に京都府京田辺市で発生した16歳少女による父親殺害事件の犯行状況に本作品を想起させるものがあったためというのが定説となっている。 関西ローカルの報道番組『ムーブ!』(2007年9月19日放送分)では、インターネット上で京田辺の事件と本作品との類似点が指摘されているとした上で、本作品を「主人公の少女が親の離婚騒動がトラウマになり、斧を使って敵を殺していくゲーム」と報道した。これは罪滅し編の断片を抜き取った解説となっているが、そもそも本作品は「敵を殺す」ストーリーではない。 この問題は放送を続行した局にも多少の影響を及ぼした。 第12話以降、オープニングアニメーションの、血塗られた鉈が映るシーンがゴミ山の映像に差し替えられた。また本編中でも、第12話での回想シーンの一部(血の付いた斧、圭一に馬乗りになって鉈を振り上げるレナ)が別の映像に差し替えられた。 KBS京都は先述の事件が発生した当地の放送局であったため、第12話の放映を1週延期、その翌週に放映を再開した(KBS京都公式サイトでの放映休止発表・放映再開発表)。 打ち切られた局で本作品を見ていた視聴者への救済措置として、当初は有料配信を行っていたインターネット動画配信サービスサイト・アニメイトTVが無料配信を行った。描写はすべて修正前である(2007年10月24日から31日にかけて第12・13話を、以降最新話を1週間限定で順次配信)。 なお、実際には本作品が事件の引き金になっているとは考えにくいとする見解も存在する。社会学の立場から内容分析を行った田中智仁も、「事件を連想させる」という放送局側の自主規制による措置であり、実際の事件との関連性は実証できないと論じている。
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