揺らぐ目的
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 21:43 UTC 版)
2006年(平成18年)に財政破綻したベンチャー企業に対し、破綻の約2カ月前に3億円を融資していたことが分かった。当時の銀行幹部によれば、3億円の融資は役員会に諮る融資額に達していたにもかかわらず、「役員の友人の会社だからいいんだ」という理由で審査も行われずに融資が決定したとされる。融資直後の貸付先の経営破綻は、与信審査をする通常の銀行経営では有り得ない。 本来は中小企業を救済するはずだったが、貸出総額に占める中小企業の比率は、2006年(平成18年)3月(開業初年度末)の62.5%をピークに、2007年3月は51.5%、2007年(平成19年)9月末時点の貸出残高2218億円に対して中小企業向け融資は1046億円と貸出金全体の47.2%と半分を切るまでに低下している など、資金繰りに苦しむ中小企業の支援という設立目的も揺らいでいる。 2008年(平成20年)3月18日、2005年(平成17年)の開業当初から、中小企業の資金繰り対策として看板に掲げてきた無担保・無保証融資を不良債権の急増で継続が困難と判断、再建計画の一つとして2008年(平成20年)4月以降原則廃止することを決定した。 2009年(平成21年)9月から10月にかけて、預金者向けサービスの縮小を相次いで発表した。
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