援助してくれる動物たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 21:29 UTC 版)
「クラウ・ソラス」の記事における「援助してくれる動物たち」の解説
キトレッジは、「援助してくれる動物たち」のモチーフを指摘しているが、これは後年の民話研究ではトンプソンのモチーフ索引でB300–590「援助してくれる動物たち」に分類されている。キトレッジはまた、「有能な同伴者たち」の話型にも触れているが、これは狼男譚の構成部分としてであり、前述したように光の剣とに携わらない部分の考察である。 ダニエル・オーフォハルタ編本(英訳付き)では、援助してくれる動物たちは鷹・カワウソ・キツネ(「灰色の森の小鷹」、「悠久の嵐の獺」、「快適の巌山の狐」)で、スコットランドに伝わったキャンベル編「年若き王(英語版)」(c本)でも、犬・鷹・カワウソである。マクイネスのスコットランド版(m本)では、助太刀する動物の数が4に増える。 「機織の息子と白い丘の巨人」では大きな牡羊・鮭・鷲の変わり姿をもつ義兄であり、「狐」のスコットランド民話では、主人公を助けるのは有能な一匹の狐(正体は太陽の女神の父王がが変身させられていた姿)。また、ある民話では、女主人公を手助けする猫が、のちに人間の王女の姿に舞い戻る ("The Widow and her Daughters"。 ちなみに、バウディシュが光の剣の話とよく似たと指摘したアイルランドの「巨人の娘」の花嫁探求譚は、世界に例のあるAT 513A 六人男、世界を股にかける型に分類されており、その話型には魔法の援助者や、魔法の、非凡な援助者が登場する。
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