援助の良し悪しの指標
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/03 01:37 UTC 版)
前節で述べたように援助は時として良いものでなく危害を加え得るものになる。従って良い援助の指標を理解することは重要である。 援助は地元のフィードバックと相互作用なくして外部から行われるトップダウンの作用であってはならない。大抵の場合、地元の状況を理解し理解しようとする行為は、与えられるものではない。そうしたことがなければ援助はバランスを欠いた制度を作り、従って危険を増すことになる。 悪い政府を通じて行う援助当局者は、貧しい人々に接することはないかもしれない。(例:闇市における取引、公務員の懐を肥やす援助) 援助当局者は寄付者に説明責任があり(あるいはそれさえない)援助受領者でないことが珍しくない。従って援助当局者は最善の解決に焦点を合わせる代わりに見栄えのよさを保証する品々の効果に焦点を合わせるかもしれない。(例:AIDS犠牲者の治療は、病気の予防に比べて非常に高価であり、そこでは努力は更によく費やされている。)更に物量に焦点が当てられ、品質は等閑にされる。(例:入学者数は数えても、クラスごとの児童数は数えないかもしれない。)大きな計画は(例:世界平和)、素晴らしいものに響くが、現実的でなく、重要である(そして手の届きやすい)僅かな目標に焦点を当てる方が良いのである。 援助当局者は説明責任を負う必要がある。連帯責任は真の責任ではない。
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