描かれなかった秀吉の晩年
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 00:16 UTC 版)
「秀吉 (NHK大河ドラマ)」の記事における「描かれなかった秀吉の晩年」の解説
織田信長の死までは秀吉の光り輝くサクセスストーリーが展開されるが、天下人となった後は朝鮮出兵や千利休の切腹など、秀吉の陰の部分にも注目する展開になっている。しかし、話自体は秀吉が栄華を極めていた時期、史実からすると小一郎秀長や、母・なか(大政所)が亡くなった時点で終了し、甥・秀次一家の惨殺や朝鮮出兵の失敗などの最晩年は描かれなかった。なお、竹中本人は2003年の再放送でのインタビューの際「天下を取った後の堕ちてゆく秀吉を演じたかった」と発言している。 本編の最終回のサブタイトルは後述の通り「夢のまた夢」という、秀吉の辞世の一部であり、秀吉がおねのご機嫌を伺う為に大坂城で催した架空の花見と、そこに顔を出した豊臣家の人々や家臣・大名たちが華やかに描かれる。そして最後には一人となった秀吉が亡き母に辞世を伝え、不意に現れた段々畑に挟まれた坂道を、沈みゆく夕日に向かい一人光に包まれて駆け登っていく、という彼自身と一族の最期を暗示する様なラストシーンが描かれた。 ただし、総集編では描き方が変わり、秀吉が同じ道を「さよなら!あぁ~~~!(花吹雪で飛ばされる)来年の大河ドラマ・毛利元就もよろしく!心配御無用!」とアドリブを入れたバージョンで完結し、ラストの印象は本編と総集編とでは大幅に変わったものになっている。2003年の再放送では、翌年の大河ドラマに関する部分がカットされ、「さよなら!」の挨拶と、「心配御無用!」の決め台詞のみのバージョンとなっている。
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