接岸施設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 23:54 UTC 版)
接岸施設はその形状によって、岸壁・物揚場、桟橋、浮桟橋などに分類される。岸壁・物揚場は、陸域部に沿った形状をしている。これに対し桟橋は、陸域部から水域へ突き出る橋梁状の構造物である。浮桟橋は、箱状の構造物を水に浮かべて錨で固定し、陸域部と連結したものである。これらはいずれも陸域の埠頭内に設けられる。 接岸施設に着岸した船舶は、錨を下ろし、ロープ・ワイヤを接岸施設の係船柱と呼ばれる突起にくくりつけることによって停泊する。船舶と接岸施設が接触すると互いに損傷を生じるので、接岸施設にはゴムなどで作られた防舷材が取り付けられている。接岸施設は、バースという単位に区分されるのが通例である。1つのバースに1隻の船舶が接岸することが通常想定されている。1バースの延長は、短ければ数十メートル、長ければ300メートルに及ぶ。 マリーナでは、小型艇の係留に適したクリートを桟橋に設置していることが多く、錨を使わず、フェンダーを併用して係留する。
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