拡張ASCII
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 06:03 UTC 版)
「ISO/IEC 2022」の記事における「拡張ASCII」の解説
「拡張ASCII」は俗称である。8ビット符号を使うシングルバイト文字集合で、ASCIIに対して上位互換となっているものを指す。#歴史で見たように、ISO/IEC 4873 に準拠した符号表を持てばその文字集合は ISO/IEC 2022 に準拠していると言える。しかしここでは、ISO/IEC 2022 の側から見て解説する。 一般に、拡張ASCIIとはISO/IEC 2022準拠の符号表を使う文字集合の、つぎのような符号化表現であると考えることができる。 アナウンス機能のエスケープシーケンスは省略する。 G0に ISO/IEC 646 の各国版またはASCIIを、G1にその他のシングルバイト文字集合を指示し、G0をGL領域に、G1をGR領域に呼び出した状態で始まる (このための制御機能は省略する)。 指示の状態も呼び出しの状態も固定的に決まっており、変更は行わない。 この結果、8ビット符号で最大188個ないし190個の図形文字を利用することができ、しかもすべての文字が1バイトの固定長で表現されることになる。なお、これらの多くは、IANAがキャラクタセットとして登録している。 拡張ASCIIの例としては次のようなものがある。詳細は各項目の解説を参照。 ARMSCII アルメニア文字。 ASMO 449+ アラビア語用のアラビア文字。ISO/IEC 8859-6と互換性がある。 ISCII インドの諸言語の文字。用字系の切り替えや、結合文字の表現のための特殊な図形文字を持つ。 ISO/IEC 8859 シリーズ ヨーロッパの諸言語 (トルコ語およびエスペラントを含む) のラテン文字集合を含み、さらにアラビア文字、ギリシア文字、キリル文字、タイ文字、ヘブライ文字の文字集合をも含む。 JIS X 0201 日本語用の片仮名。 PASCII アラビア文字 (ウルドゥ語、シンド語、カシミール語、アラビア語)。ISO/IEC 8859-6とは互換性がない。 TIS 620 タイ文字。ISO/IEC 8859-11と互換性がある。 TSCII タミル文字。ISCIIのタミル文字とは互換性がない。
※この「拡張ASCII」の解説は、「ISO/IEC 2022」の解説の一部です。
「拡張ASCII」を含む「ISO/IEC 2022」の記事については、「ISO/IEC 2022」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から拡張ASCIIを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- 拡張ASCIIのページへのリンク